【金カム】超絶社畜がトリップしてイキイキしだす夢小説２

６ー７ ページ19

情報将校だった鶴見中尉は二〇三高地攻略に否定的だったが命令に従うしかなかった

ロシア軍の旅順要塞に手こずっていた大本営は早期攻略を急かし
最強師団と言われた第七師団が投入される

鶴見中尉たちは次々死んでいく戦友を弾除けに使いながら堡塁(ほるい)の機関銃を次々と破壊しニ〇三高地を占領した

堡塁(ほるい)とはーー

敵の攻撃を防ぐため土砂・コンクリートなどで造られた構築物

そして

鶴見中尉はニ〇三高地山頂に国旗を突き立てた小隊長だ

「勝利したが旅順攻囲戦に投入された第七師団１万の将兵はニ〇三高地を陥落(かんらく)させたところまでには」

谷垣の目は暗く
杉元は表情さえ見えない

「半分以下になっていた」

おぞましい記憶なのだと体現していた

「この作戦の参謀長でもあった元第七師団長。花沢幸次郎中将は、手柄を立てようと正面突破に固執し数多の将兵を戦死させたとまで揶揄され」

揶揄(やゆ)とはーー

からかい。なぶることである

「帰国後。自責の念から割腹して亡くなった」

割腹(かっぷく)とはーー

腹を切って死ぬこと。切腹ともいう

この場合の割腹はじ殺であり刑罰の切腹とは違い介錯がない

介錯とは、他の人に首を切って即死させてもらうことである

割腹じ殺は自分で腹を切るとき、即死できるほど切れる人はいないためかなりの痛みに苦しんだと推測された

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