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４ー５ ページ34
段々と雪道が固く踏みやすくなる
人が行き交いしている証拠だろう
「見えたぞ」
埋もれる足を必死にあげて視線を前に
「アイツの住むコタンだ！」
村の中へ歩くと
「イランカラ(プ)テ！」
アシ(リ)パが１人の老婆に挨拶
「イ…？」
不思議そうに見つめる杉元
「イランカラ(プ)テ。挨拶だ。でこの人がこのコタンで一番偉い人だぞ杉元ちゃんと挨拶しろ」
「イランカラ(プ)テ。おばあちゃん」
「イランカラ(プ)テ。アシ(リ)パ フンナ エトゥラ ワ エエ(ク) ヤ？」
「クシサ(ム) スギモト ワケ(ク)」
頷く老婆を見る杉元
「………、おばあちゃんなんて？」
「「誰と来たんだ」と聞かれたから「和人の杉元と来たんだ」って答えた」
「なるほど。初めましておばあちゃん杉元です」
改めて挨拶するとホッコリと笑う老婆
「アA チセ タ ナ(Aは家にいるよ)」
「イヤイライケレ！(ありがとう！)」
歩き出すアシ(リ)パに続く
「Aは家にいるそうだ」
「A？」
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