【金カム】超絶社畜がトリップしてイキイキしだす夢小説 (ページ26)

今日:6 hit、昨日:15 hit、合計:72,130 hit

３ー６ページ26

そう時間がかからないうちに集まってきた人間は数十人と多い

歩兵を従え馬にまたがり先頭をゆく男

何本もの松明が燃え盛ってまるで木々を燃やし歩いているようで恐ろしかった

思わず焚き火の側で丸くなるのを止め立ち上がる

兵隊３人が担架や大きな布から小さい布を持って私を通り過ぎ怪我人の元へ

さすが対応に慣れていた

「君の毛皮と羽織それに布。これで全部かい」

初めに接触してきた男の手には毛皮にアットゥ(シ)アミ(プ)とハチマキ、腕につけていた布

頷き受け取る

…当然だが湿っていた
毛皮だけでもと羽織ると暖かい

『………』

怪我人に視線を落とすとすっかりグルグル巻にされキューピーのタラコに変貌を遂げていて思わず凝視

「連れて先に行って構わん」

そのまま運ばれる様を見送ってあっという間に馬に乗る男と初めに接触してきた男と３人だけに

「うちの者が世話になったようですな」

馬に乗る男の瞳は私などおらず遠くを見つめているように私を映した

「あれはうちの上等兵で非常に優秀な人材です。大事に至らなかったのはあなたが見つけてくださったお陰だ」

『……いえ』

あの人上等兵だったのか

と言っても実際上等兵がどのようなものか理解していないが