【金カム】超絶社畜がトリップしてイキイキしだす夢小説 (ページ13)

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若い男や女、老若男女みな和服やスーツのような服装
それに郵便局員の制服も明治時代っぽさがある

時折珍しそうにこちらを見るので目線を合わせないように私も置かれている新聞紙を手に取った

レイアウトは古く文字が敷き詰められて見にくいが昔ながら感が出ている

新聞紙で顔を隠しながら周りを見ても誰ひとりいじる様子もないスマホを恋しく思いながら記事に目を向けると

『！？』

明治３２年４月
そう書かれていた

紙に触れる手に意識を向ける
質感は新しく当時のものを使ってる様子はない
再現するためにわざわざ作ったのかと驚きを隠せずにいた

一部のファンには大喜びだろう
記念に持ち帰りたいが金もない

「新聞が珍しいかい？」

『！』

アイヌの男が紙を持って戻ってきた
その問いに頷く

『とても。写真じゃなくて絵って所も味があっていいですし何より横文字が左読み！記念に持ってたいくらいです』

「ははッ変な子だ。新聞が記念なんて」

『そうですか？』

つられて笑っていると

「買ってくるといい」

男の手のひらに硬貨

『いや！そう言うつもりじゃ…！』

慌てて否定

「新聞なら安いものだ」

『でも…』