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3ー4 ページ24
「おい」
!!!!
背後からの声
あまりの突然さに声を上げることさえできなかった
「そのまま両手を後頭部に回せ。大人しくすればこちらは何もしない」
銃特有の金属音
背後の男は銃を発砲させるためのレバーである槓杆(こうかん)に手をかけたのだ
見えない私にわざと銃の存在を知らしめるために
言われた通り両手を後頭部に回す
「……ここで何をしていた?この先はアイヌの村しかないぞ」
ーー追い剥ぎではない…
男は後頭部に両手を回したことを確認しに辺りを見渡す
手荷物を乱暴に置いた跡を見るに銃などは置いていない
が武器を隠し持ってる様子もないようだ
川岸のそばに引きずったような道
2つの焚き火
推測するに倒れてる者が自力で川岸から這い上がり力尽きたところを見つけ介抱している…というところだろうか
「その男はどうした。獣に襲われたのか?」
ぐるりと間合いをとりながら目の前に移動してきた男
『………』
怪我をした男と同じ服装。兵隊だろう
異様に鼻が低く目つきが悪い
「!…お前、女か?」
シャツとズボンゆえに後ろ姿ではわからなかったのだろう
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