僕の推しキャラ短編集〈2〉

告白予行練習【一方通行】曲パロ ページ15

『いきなりでごめんなさい！ずっと前から好きでした！』
いきなり言われた
驚いたそんな風に思われてたのかァ？








『なっなーんちゃって！残念でした！予行練習だよ！本気になった？』
･･･予行練習だァ？
何故かズキリと胸が傷んだ
本命は他にいるってことかよォ
｢本気になるぞ？｣
『へっ！？』
｢間抜けズラ、冗談だ、もしかして本気にしましたかァ？｣
『もう！嘘つき！』
どっちがだよ･･･
『ねぇ明日も練習付き合ってくれる？』
｢･･･缶コーヒー奢るならなァ｣
『もう！本当に好きだね缶コーヒー、ねぇ少しだけ寄り道して帰ろう！』
｢コンビニ行って奢れ｣
『うぅ分かったよ･･･』






そんな日が何日か続いた







ある日彼奴からメールが来た

［明日、伝えてあげる私の好きな人、応援してくれるかな？］

明日、告白するのか･･･

［応援してやるよ］

そう返して俺は携帯を閉じた
また胸が傷んだ
なんなんですかァ？これは･･･




朝が来た目覚めが悪かった
テレビをつけた時にやっていた
占いではいい運勢？ちげーだろ･･･
当たれって思ってるのはなんでだろォなァ





これが最後だ･･･彼奴との最後の練習･･･
『ずっと前から好きでした･･･私と付き合ってくれるかな？･･･どっどうだった！』
｢いいんじゃねェの｣
あーそうかこの痛みは
俺はお前が
(夢主)が好きだったんだな･･･
今更気がついたっておせぇのによォ
｢応援してやるから･･･行ってこいよ｣
嘘だ
本当は思ってない･･･
でもこいつが幸せならそれでいい
そうして教室を出ようとした
『･･･嘘つきごめなさい！ずっと前から好きでした！全部嘘なの！私が･･･私が好きなのは貴方なの！あっくん！』
震える声で言われた
なんなんだよ
驚かせるなよ
｢嘘つきはどのお口ですかァ？(夢主)？｣
『いひゃいいひゃい』
｢･･･こちらこそよろしくな｣
『えっ･･･あっくんそっそれって！』
｢ほら帰るぞ･･･一緒になァ｣
『〜っ！うん！』
胸がうるさい
聞こえて欲しいけど聞こえて欲しくない
だが
｢(こいつと一緒なら何処でも行ける)｣
そう思えた
今朝の占いは当たりだったらしい

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