一歩一歩進めばいい

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お買い物

ふじがや side



今日は、OFFだから家でゆっくりしよう

かな...。

とか、考えてたらLINEが来たみたい。



Aから。



Aたいちゃん、今日暇?

太輔まあ、暇ではあるかな

Aもし、大丈夫だったらお買い物に付き合ってほしいんだけど...

太輔いいよ、待ち合わせは?

Aありがとう、今すぐでも大丈夫?

太輔OK、Aんち迎えにいくから待ってて

Aありがと、待ってるね

太輔わかった



大して準備することもないし

エンジンかけちゃお。








ラッキー、今日は全然混んでないな。

Aは、家の前にいるかな？


あ、いたいた。



ｳｨｰﾝ


窓を開けて、こえをかける。

今日は、女の子の恰好してる。

AはTVだと、男っぽい恰好だしな。

学校でバレたくないらしい。


顔が整ってるから、美少年に見えんだよな。




藤「お待たせ、乗っていいよ」


「お願いしまーす」


藤「はーい」


藤「買い物はどこに行くの？」


「帽子屋さんと、アクセサリーショップに。ここの近くだよ、ほらあそこ」


藤「あそこね。」





こじんまりとしてるけど、オシャレな

雰囲気の帽子屋さん。


メンズショップらしいけど、少しレディース

も扱ってるからよく来るらしい。




藤「...自分の買うの？」


「ううん、違うよ。渉くんの誕プレに」


藤「そっか、渉今月誕生日だもんなー」


「渉くん、オシャレな帽子が欲しいって言ってたから」


藤「それで、車の中で聞いたのか」


「そう！」






２人で渉のこと話していくうちに

帽子はハットにして、黄土色で

横に、犬の刺繍がしてあるやつにした。




「渉くん、喜んでくれるかな？」


藤「喜ぶよ、わたなら。次、行こ」





次に来たのは、オシャレな

アクセサリーショップ。

オーダーメイドで頼んだらしい。

しかも、今は格安だから買い時なのだそうだ。




「受け取るだけだから、待っててね」


藤「うん、気をつけて言ってくるんだよ？」


「大丈夫だって！」




大丈夫大丈夫つっても、ねぇ...。

危なっかしくてなぁ。




暫くして、顔を少し綻ばせて

戻ってきた。





「はい、コレ。」


藤「え？」



Aに手渡されたのはＴ.Ｆと

掘られてシルバーるリング。

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