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守るべきもの
きたやま side
収録が終わり、マネージャーに
迎えに来てもらってる。
そして今は、楽屋で話してる。
「ねーねー」
横「ん?」
「ツアーっていつからだっけ?」
横「7月からだよ」
「そっかぁ...もうすぐか...」
横「楽しみじゃないの?」
「楽しみだよ、みんなと歌えるし踊れるしファンの子にも会えるし...」
横「?何だよ、気になる」
「なんでもないよ、渉さんは最高のシンメですねー」
横「急になんだよ笑」
宮「ちょっとー、俺のこと忘れないでよ〜!」
「渉さんのシンメは私だからね!とっちゃ、ダメだよ!みや」
宮「とらないよ〜笑 俺のシンメもAだからね!」
「はいはい、わかってるー」
急にツアーのことを話だしてきたA、
そして、急に沈黙して話を変えた。
たぶん、ツアーが少し不安なんだろう。
そう感じた。
藤「北山、玉」
玉「なに?」
北「ん?」
少し、コソコソしながら3人で
話し始める。
藤「やっぱ、Aはツアーでのアンチとか気にしてんのかな?」
玉「だろうね」
北「毎回、ツライ思いばっかさせてる...」
藤「まだ、自分は飯田の代わりって思ってんだろうな...」
玉「俺、悔しいよ。A、頑張ってるのにい
い所いっぱいあるのに分かってもらえないの
が...」
北「俺、いつもツアーの度にアイツに悲しそうな顔させて...リーダー失格だな」
玉「ミツ...」
藤「北山..」
アンチを見る度にアイツは無理に笑顔を
つくってる。
ホントは泣きたいのに、泣かずに
努力を重ねて...
北「ホントは強くなんてないくせに強がってる」
玉「泣き虫なくせに、隠れて静かに泣いてるのが俺は耐えらんないよ」
藤「Aにはもっと笑顔でいて欲しいし、この仕事を楽しんでもらいたい」
北「俺らが守らなくちゃ、誰もアイツを守ってくれない」
3人で、暗い顔で話す。
どうしたら、いいのか...。
初めて、アイツが自分のアンチをたくさん
見た時の唖然としていて悲しそうな顔が今でも
忘れられない。
それに、ファンができた時の表情
にはあまり出てないけど、嬉しそうに緩んでる
顔が忘れられない。あの、笑顔がみたい。
「みっくん!」
北「どうした?」
「どうしたの?具合悪いの?」
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作者名:あいすくりーむ | 作成日時:2017年1月23日 1時