Unrequited Love 【朔間凛月】 (ページ6)

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Aside

『あ、あれは･･･』

部屋に戻ってきて、いつもの様に窓の縁に腰をかけ、外を見る。

城からKnightsの5人が出ていくところが見えた。

『いいなー、皆で仲良く過ごせるの。』

誰がなんと言おうと、私がこの王国の王女ということは変わらないので、王女らしい行動をしなければならない。

そして、話すことが許される人たちも制限されてくる。

話す相手も、遊ぶ相手もいないので、退屈だ。

『街の人たちが羨ましいや。』

部屋の本棚に仕舞われた沢山の本当も全て何度も読んでしまったので、読むものがない。

窓から眺める景色は、ずっと同じではない。

コロコロと変わるので、見ていて楽しい。

今は昼頃なので、人通りが多くて1番面白い。

賑やかな街に対し、静かな自分の部屋。

色々考えると、やっぱり寂しくなる。

『いっその事、ここから飛び降りて街まで行ってしまおうかな？』

『いや、よくないよくない。』と首を横に振って、その考えを打ち消す。

1人でずっと考えごとをしていると、ドアをノックする音が聞こえた。

ｺﾝｺﾝｺﾝ

？｢A様、昼食をお運びしました。｣

『どうぞ。』

そう言うとドアがゆっくりと開いた。

姿を現したのは、

黒色のタキシードを着た、目の近くにホクロがあり、少し色っぽい、姫宮桃李とfineに仕えている

『いつも持って来てくれてありがとう、''弓弦''さん。』

伏見弓弦だった。