Unrequited Love 【朔間凛月】 (ページ17)

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凛｢へ〜、今日の夜ごはんオムライスなんだ。｣

『うん。好きだからすごく楽しみだったの。凛月は何の食べ物が好き？』

凛｢うーん、炭酸飲料？｣

『それ食べ物･･･？まぁいいや。そういえば、凛月って料理できるの？』

凛｢料理っていうか、スイーツ作りなら得意だよ。けど、皆食べてくれないんだよね〜。味もちゃんとしてるし、美味しいのに。｣

『ほほう。じゃあ今度、私に作ってよ！凛月が作ったスイーツ食べたい。』

凛｢暇だったら作ってあげる。｣

『分かった、楽しみにしてるね。』

凛｢はいはい。そんなことより、さっさとご飯食べたら？冷めるよ？｣

『そうだね。いただきます。』

凛月と話しながらご飯を食べ、楽しいひと時を過ごした。

『お腹いっぱい･･･。ご馳走様でした！皿、廊下に出してくるね。』

凛｢行ってらっしゃ〜い。｣

食器が乗ったトレーを持ち、ドアを開け、廊下に出る。

(人がいないとこんなに静かなんだな。)

トレーを置いて、部屋に戻る。

凛｢おかえり〜。｣

『ただいま。･･･ねぇ、電気消していい？』

凛｢何で？別にいいけど。｣

『ありがとう。』

電気のスイッチを押すと、ふっと電気が消えた。

窓を開けると、夜風がふわりと部屋の中に入ってきた。

電気の代わりに部屋を明るく照らすのは月だ。

凛｢あれ、今日満月なんだ。｣

『わたしもさっき気づいた。キレイだね。』

凛月も私の方に寄ってきて、2人で窓のそばに立ち、満月を眺めていた。