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凛月side



凛(あぁー、本当にバカ・・・。)



手を怪我したのはわざと。強盗の攻撃なんて簡単に避けられる。


なんでわざと怪我したかって?


それは・・・・・・・・・・



嵐「凛月ちゃん、その怪我わざとでしょ。」


凛「何の話?」


嵐「あら?この私を誤魔化せるとでも?」


凛「はぁー・・・。やっぱりナッちゃんには敵わないや。」


嵐「私たちのお姫様は真っ直ぐで純粋だから、凛月ちゃんが何を思って怪我をしたのかなんて、分からないわよねェ。」


凛「うん、それでいいんだ。」


嵐「・・・・・・。」


凛「心配されたくて、構って欲しくて怪我したなんて言ったら、また馬鹿にされちゃうから。」


嵐「・・・私たちにもし別の道があれば、凛月ちゃんは、」


凛「その先は言わなくてもいいよ。今は皆でこうやって、アホみたいに騒いで、楽しく過ごす時間が大切だから。」


嵐「・・・そう。凛月ちゃんがそう言うなら。」




司「鳴上先輩、凛月先輩、見てないで助けてください!皆さんが意地悪してきます!!」


レ「待てー!まだこちょこちょの刑は終わってないぞ!」


『待て待てー!』


泉「ちょっと、あんたら2人何やってるの!もういい加減にしてよねぇ!?」


凛「ふふ、セッちゃん楽しそう。」


泉「はぁ?どの辺が!?」


嵐「まぁまぁ、落ち着いて泉ちゃん。」


泉「ならあの3人止めるの手伝いなよねぇ?」


嵐「分かってるわよォ。」



そう、今はこのままでいい。

この雰囲気が心地よい。


自分の気持ちを伝えてこれが壊れてしまうくらいなら、いっそ伝えない方がいい。


自分の気持ちを伝えてAを困らせてしまうくらいなら、自分の気持ちに蓋をして、ずっと苦しんだ方がマシ。



だからさ、エッちゃん。

Aのことを泣かせたりしたら許さないからね。

Aのことをだれよりも幸せにしてあげてね。

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作者名:するめ | 作成日時:2022年4月4日 11時

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