Unrequited Love 【朔間凛月】 (ページ14)

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泉｢お別れの挨拶は済んだぁ？終わったなら早く行くよぉ。｣

『うん、分かってる。またね、桃李くん。』

桃｢ばいばい！｣

私と泉は桃李くんの部屋を出て、私の部屋に向かった。

IN Aの部屋

泉がドアを開けて部屋の中に入り、私はその後に続く。

泉｢王女様連れて戻って来たよぉ〜。｣

レ｢お、Aだ！うっちゅ〜☆｣

『うっちゅ〜、仕事お疲れ様。』

凛月のみが椅子に座っていた。

机の上に置かれていた手を見てみると、手の甲から手首にかけて包帯が巻かれていた。

『･･･凛月、その手どうしたの？』

凛｢別に･･････。｣

『いつも無茶しないでって言ってるじゃない！傷跡が残ったらどうするの？』

凛｢たまたま見かけた強盗を捕まえるときに、強盗が持ってたナイフが掠っただけ。ただのかすり傷でしょ。｣

『けど、私はかすり傷でも、誰にも傷なんてつけて帰ってきてほしくない。

守ってもらってる立場なのに、傷がつくことなんて当たり前の仕事だから、こんなこと言うのは可笑しいって分かってる！』

嵐｢Aちゃん･･･。｣

『けど！皆には痛い思いをしてほしくないから、生きててほしいから。･･･私の我儘聞いてくれる？』

凛｢･････････。｣

『お願いだから、無茶しないでね。なるべく怪我しないでね。凛月だけじゃなく、他のみんなもそう。』

凛｢気が向いたら、そうしてあげる。｣

『え、』

司｢ちょっと凛月先輩！そこは曖昧な回答ではなく、しっかりとYESと言うべきですよ！｣

凛｢え〜？｣

嵐｢そうよ、凛月ちゃん！少しはかっこいい所見せなさい！｣

凛｢ん〜？もう十分見せてるんじゃない？｣

司｢そうではなくてですね！_________｣

『ふふっ、私たちいること忘れてるんでしょうかね？』

泉｢さぁねぇ？｣

『私、Knightsの皆の出会ってから、人生楽しくなったんだ。』

泉｢ふーん･･･。それより、タメ口だったり、敬語だったり、時折お嬢様口調だったりするのやめてくれない？すごい気になるんだけどぉ？｣

『あー、ごめん･･･。なんか癖で。』

泉｢はぁ？｣

『あははっ』

泉｢え、何で急に笑い出してるの？怖いんだけどぉ。｣

『分からないけど、なんか面白くて。』

泉｢はぁ、何それ！？｣

この時、私の部屋は明るく、楽しそうな笑い声と話し声に包まれていた。