衣更先輩に告白したい! ページ38
(あ・・・・・・・・・、)
言ってしまった、嫉妬したと。
顔を赤くしてるのは怒っているからなのだろうか。
それとも、照れてるから?
凛月先輩の言葉を思い出す。
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凛「なんでこういう時に思い切って告白しないんだろうね、あんたもま〜くんも。関節キスまでしたのに。」
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『凛月先輩は嫉妬する女、嫌じゃないんですか?』
凛「俺は別に。あ、嫉妬心が強すぎるのは嫌だよ。でもさ、男っていうのは、多少嫉妬された方が嬉しいもんなんじゃない?」
『そういうもんなんですかね?』
凛「うん。あんまりネガティブになっちゃダメだよ?あんたも、あんずくらいしっかりしてるし、可愛いんだからさ。」
『・・・・・・!!』
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凛月先輩の言葉を信じてもいいのだろうか。
もし信じたなら、顔が赤くなっているってことは照れてるということになるし、私が告白してもOKを貰えると言うことだ。
(もし、嘘だったら・・・?)
そんな不安が頭をよぎる。
けど、ここまでして私と衣更先輩がくっつくのが嫌なのか。
衣更先輩が私の事を話していたと教えてくれた時も、衣更先輩と私がクレープを食べているところの話を聞いていた時も、
心做しか楽しそうで、真っ直ぐな目をしていた。
これはあくまで私の憶測に過ぎないが、
凛月先輩は衣更先輩が幸せなら、衣更先輩が喜ぶなら、
それが自分の幸せで、自分の喜びたと思っているのではないだろうか。
(考えすぎ、かな。)
衣「俺がさ、嫉妬してくれて嬉しいとか言ったら、どうする?」
『・・・!』
凛月先輩の言う通り、本当に嬉しかったのだろうか。
やっぱり、信じてみてもいいんじゃないか。
『私だったら嬉しいです。』
衣「マ、ジ・・・?」
『だって私、』
もう言ってしまおう。
振られたって友達のままでいられるならそれでいい。
彼をプロデュースできるならそれでいい。
衣更先輩の目を真っ直ぐに見て伝える。
『私、衣更先輩のことが好きですから。』
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作者名:するめ | 作成日時:2022年2月21日 20時