『刀剣乱舞』主はのんびり主義『第二期』 (ページ49)

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#49 ページ49

「千代金丸、ヤマト生まれの琉球育ちだ
　一応太刀だが、あまりにきにしないでくれ
　日本刀の枠で括られるのが、苦手なんだ」

千代金丸

琉球王国の王家に伝来した宝剣のひとつ

刀身は日本製と思われるが、片手打ちの柄など

日本刀の形式とは異なる独特な造りを見ることができる

寄せては返す波のような語り口に耳を傾ければ、ウチナータイムへ誘われる

私が求めていた刀

『でも私霊力注いだり顕現させるようなことしてないよね！？
　何でいるの！？』

「主が就任して結構長いからだと思う
　霊力が多いから未入手の刀にだけ反応したんだと思う
　他の刀はいつも通りの姿だし」

「これからよろしく、主」

『これはこれで政府に連絡しないとなぁ
　兎にも角にもようこそ千代金丸、私の本丸へ』

嬉しかった

今日は嬉しいことが多い

妹の本丸で交換審神者をしたけど特に何も起こらなかったのに

そっか、これが巡り合わせっていうものなんだろうね

『私が今日から貴方の主になります、まだまだ若輩者ですが
　よろしくお願い申し上げます』

「そんなに気を張らなくてもなんくるないさ」

『そうだね、なんくるないさ！
　清光、いつも通りお願いね』

「もう粗方案内とかしてたから、あとは人間の仕組み教えるだけだよ
　ねぇ、なんくるないさってどういう意味？」

「なんとかなるって意味だ」

ほわほわといった擬音が似合いそう

刀が増えるということは家族が増えるということ

家族を守るために強くならなければならない刀が増えるということ

『薬研を呼んできて』

「うん、わかった」

『それと準備もお願い』

「任せて」

二振りが部屋を出たあとに政府に連絡をする

霊力が充満していることも、勝手に顕現されてしまったことも

返信はすぐに来た

案外よくあることだから放置で構わない

それならいいけれど少し焦る