#98 ページ48
千代金丸期間限定登場
だがしかし一向に来ない
何故だ、妹は来たのに何故ッ！？
「やはり日頃の行いじゃねぇのか？」
『不動君うるさいんだけど』
「すみません主、あとでこの刀にはキツく言っておきますので」
『長谷部が言うならいいけどさ』
「おひいさん、アンタ落ち着けよ
酒でも……って、あと一年か、楽しみだな」
『炭酸すら飲めない私に酒を飲めと』
「貴方がそんなのだからナメられるんですよ」
『宗三ニキ……！』
「飲めなくたって誰も大将をナメたりしねぇよ
アンタらしくていいじゃないか」
『優勝薬研ニキ』
部屋に何故か織田組が来た
部屋にたくさん来られてもちょっと驚く
「主、和睦の道を望みますか？」
『出来るならね』
「復讐だけがすべてじゃないんだね」
『そうだね』
左文字も部屋に来たし
「主君、僕たちをここまで育てていただきありがとうございます」
「弟たち共々、これからもどうかよろしくお願いします」
『よろしくね』
粟田口も来て
今日は特に何もなかったはずだと考える
この刀たちが私の誕生日を知っているはずないし
そもそも誕生日じゃない
それに審神者就任の日はまだ先だし
今日は随分沢山の刀が部屋に来る
というか全振り来た
『今日何かあったっけ、清光』
「え？何もないはずだけど」
最後に来たのは清光
正確には幕末組
部屋に残ったのは清光だけ、それ以外の皆は一言会話をして部屋から出た
「何かないと主と喋っちゃいけないの？」
『いやこうもみんな来るとさ、何かあったかなって思っちゃってさ』
「うーん、唐突に主と一緒にいたい！とか、喋りたいって思うときあるよ
今日はみんなそんな感じだったんじゃないかな」
『ただでさえ普段近寄ってくれない大倶利伽羅も来たんだけど』
「それはレアだね」
伽羅ちゃんが私に近寄らないのはみんな知っている
そんな彼ですら部屋に来て一言告げた
感謝していると
私の身体から桜が出るんじゃないかと思ったくらい
「主はもう三年目でしょ、だから四年目に入る前に
色々俺たち考えたんだ」
『へぇ』
「俺たちはちゃんと主の刀だよって
……あとちょっと謝りたいことがあって」
『え？どうしたの？お皿でも割った？』
「……入っていいよ」
部屋に入ってきたのは
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