『刀剣乱舞』主はのんびり主義『第二期』 (ページ43)

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今剣をはじめとし、新たに乱と五虎退が修行に行って帰ってきた

大将曰く、俺は修行に出さないそうだ

理由としては旅装束が無いこと

『おそらく今行っている聚楽第でも旅装束を取るのは難しい
　次の報酬は資材だし、その次は長義君
　ごめんね、薬研』

「大将の判断に任せるさ、何も間違っちゃいねぇよ
　今日の近侍は俺でいいのか？」

『今日は政府から話があるから担当の人が来るんだって
　薬研以外は広間に近付かないようにってお願いしておいて』

「今からか？」

『あと三時間くらいで来るみたいだから
　みっちゃんと小豆君にお茶とお菓子の準備だけお願いしておいて』

「わかった」

大将に仕えて三年が経ったが

相変わらずの姿だし言葉遣いも雑だしで残念だが

それでも楽しく過ごしている

これ以上は強くなれないしのんびりすることになるんだろうな

「長船の旦那たち、茶と菓子を準備してくれと大将からのお達しだ
　三時間後に政府の担当がくるらしいからそれまでに頼む」

「任せてよ、丁度新しい茶葉を買ったし試したかったんだ
　小豆君頑張ろうね」

「まかせてくれ、じょうずにすいーつをつくるよ」

小豆長光は俺と同じ粟田口の白山吉光のキャンペーンのときに来た刀だ

二回もあったが来なかった

資材を注ぎ込み政府へ貢ぎ、だがしかし来ない

長義君より高貴だなくそ、と大将が叫んでいた

それを聞いた本人はドヤ顔をしていたが

その後大将にくすぐられていた

「大将からのお達しだ、全員三時間後には広間へ近付かないように
　散らかしたのなら片付けるように、特に包丁と毛利」

「わかってるよ！」

「大丈夫ですよ、薬研兄さん」

「ちゃんと片付けたら長船の旦那から菓子が出るぞ」

「今日は何のお菓子かなぁ？」

「ほーらチビ共、早く片付けるぞ！」

後藤が二振りの後押しをして片付けを始める

最初は後藤も第一部隊だったのにな

差が、出来て、少しだけ申し訳ないと思う俺がいる

アイツからすればただの同情にしか感じないのに

「薬研？」

「ん？」

「なんか悲しそうだったから」

「何でもねぇよ、大丈夫だ」