『刀剣乱舞』主はのんびり主義『第二期』 (ページ5)

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『自分の欲を出すことは珍しいと思うけど
　他の刀だって会いたいって思うことあるから
　我慢して』

「……ああ、そうする」

『祢々切丸を迎えられないことも、今回の任務に参加できないことも
　すべては私の不甲斐無さ故の結果だから
　許してくれるとありがたい』

「大丈夫ですよ、主君」

「僕たちは主様の指示に従いますっ！」

確かに、大典太さんには会いたいです

でもそれは今の主君には荷が重いみたいです

無理だと判断しているならば、無理に強いない方がいいと思うんです

ご迷惑はかけたくないですから

『報告は以上です、何か質問は？』

「ん」

『どうした不動君』

「……俺じゃないけど、愛染が」

「えっ」

『愛染君、どうしたの？』

そわそわとした様子で愛染さんが主君に問いかけます

いつになれば、他の刀に、来派に会えるのかと

「俺、結構最初からいるんだけどさ……ずっと
　ずっと待ってるんだけど、蛍とか国行来なくて
　……これが寂しいってやつなんだろうなって、その」

ぼろぼろと涙が出ています

僕もわかります、まだ誰もこなかったとき

すごく悲しい気持ちになりました

でも、三年間誰一人として会えない彼の気持ちが

今の僕には分かりません

今の僕は、粟田口の皆に囲まれているからです

「はやく、あいてぇんだ」

涙声での訴えが主君を動かした

主君も泣き始めました

『ごめ、ん、なさい』

主君は、薬研兄さんいわく障害があるみたいです

名前は少し忘れましたが

「悪い、大将」

その薬研兄さんが主君を気絶させて

そのまま場を仕切り解散しましたが

……心配です

「薬研兄さん」

「どうした、前田
　でも丁度いい所に来てくれた、悪いが大将の部屋を開けてくれないか」

「はい」