#83 ページ33
『何の成果も！得られませんでした！』
「いや国行いるじゃん」
「隠れるなよー」
「えー……保護者最後とか嫌ですやん？何でもっとはよに
迎えてくれんかったんです？」
『未熟だったもので』
てへぺろ、と主は反省も後悔もしてないみたい
なんにせよこれでようやく来派は揃ったね
ずっと一緒にいられるんだ
「主、ここにいたんだね」
「少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか？」
『青江と数珠さんなんて珍しいね、どうしたの？』
「……実はですね、私たち中身が入れ替わっていまして」
「どうにかしてもらえないかと思ってね」
『……え？何、中身入れ替わってるの！？』
中身の入れ替わりが他の刀たちで起こってるんだって
大体は繋がりがあって、一年以上一緒にいる刀たち
粟田口なんて誰が誰だがわからないみたい
俺たちは日が浅いから大丈夫なのかな
国俊は変わってないみたいだけど
「おや、体が小さく……？」
「え？国俊？」
「俺は鶯丸だが？」
『え！？あ、もしかして政府のバグで来派だったから！？』
「主さん！俺の体が鶯丸さんに！」
前言撤回、入れ替わってた
俺たちじゃなくて何故か鶯丸さんと
お茶を飲み始めている場合じゃないし
国行は笑ってるし
あー……もうよくわかんないけど
「とりあえず集合させる？」
『そうだね、清光ー！清光ー！』
「何ー？あーるじっ」
「ちょっと安定！俺の姿でやめてくんない！？」
『入れ替わってるよねー知ってたー
全員を広間に集めて』
「はーい」
極まってるとキラキラしてるね
俺も来たばっかりだけど結構強くなったし
確かカンストしたら修行に連れて行ってくれるんだっけ？
もうちょっとだし、早く行きたいな
「国広！」
「か、兼さん……？」
「何で俺が兄弟の体に……？写しだからか……？」
「僕の姿でうろつくのはやめてくれないか！雅じゃないよ！」
『見事に入れ替わってるね』
人間の体って不思議
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