Secret*

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ガラガラ

豪快に保健室の扉をえみが開ける。

そこには杏里とその友達がいた

「あなたっ！ 」

その友達がアンリを庇うように前に立つ

「何しに来たのこれ以上杏里の傷つけるつもり？」

「別に。そこの方が言ってることとやった事矛盾しているので直に来ました」

何故かわからないが冷静である。

きっと、杏里に呆れてるからだ。

「何よ、何が違うっていうの」

「ちょっと落ち着いてください先輩、冷静に話しましょう？」


「まず、私は罵倒してないし、
どっちかって言うと私がされたんですけど。
杏里。私は別にみつを脅してない。
自分が言えなかったからってそれを私に当たらないで」

「杏里が嘘ついてるって言いたいの？」

冷静さを失っている先輩が今にも掴みかかりそうな勢いで話してくる。

「はい。自分の口で説明したらどうですか、杏里。
いつまで黙ってるんですか」

みんなの目が一気に杏里にむく。

プルプルと拳を握りしめて杏里がヒステリックに叫ぶ。

「は？？嘘？？何デタラメ言ってるのかしら。
あなたが私の宏光に手を出すから悪いのよ。
これから杏里は宏光と結婚して最高なハッピーエンドーを迎えるはずだったの！！！
宏光と釣り合うのはこの私よ。
他の人に手出しはさせない」

何を言っているのだろうこの女は。

「じゃあ、その宏光さんに電話して確認してみますか？」

そう言うと、彼女は少し引き下がった

「あれ、電話しないんですか？彼に聞くことが一番手っ取り早いですけど。
これで彼が私が好きで付き合ったわけじゃない、と言えば、あなたは本当。好きと言ったら私が本当。なかなかわかりやすいと思うけど 」

そう言って煽ると、私の手にある携帯電話をぶんどってパキッと折った。そして窓の外へ投げた。

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