絶 賛 ど ろ ぬ ま 関 係

終幕 ページ49

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――愛してやした。




総悟に初めて言われた言葉

私もだよ、なんて心の中で返して




手を繋いで背を向ける2人を見つめることしか出来ない









「 ふふっ 」









不敵に笑った小春は

また、同じことを繰り返すだろう









「 神威 」









それより、

今は神威に言わなきゃいけないことがある









「 ――おかえり 」




「 ただいま 」









相変わらず笑顔で何を考えてるのか分からないけど

総悟にはない温かさがあって









「 ……落ち着く 」




「 そう？なら____ 」









どちらかともなく、神威の広げた腕に吸い寄せられるように。抱きついた

不思議な匂いがして、規則正しい心臓の音がよく聞こえる









「 ずっと俺のとこにいればいい 」









背中に回っている心地の良い腕は









「 うん 」









きっと私を離さない




もし――

小春が同じ誤ちを繰り返すようなら

そのときは、私が止めればいい




今はやっと、どろぬまから抜け出せたんだ









「 団長〜 」




「 ほら、行こう 」




「 うん！ 」









次は綺麗な絆を築こう

――私達の関係はまだまだこれからだ

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