負傷 ページ43
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腹立つ。なんて言いながらしっかり私の手を握った小春と
部屋を出て廊下を走ってるが
「 ちょ、私体中痛いn 」
「 うるさい、早く歩かないと死ぬよ 」
「 はい 」
体中の擦り傷がめちゃくちゃ痛い
そのうちどっかから骨突き出して来そう
「 ここ広くない? 」
「 鬼兵隊の船だからそれなりに大きいわね、窓から飛び降りるしか…… 」
近くの窓に手をかけた小春に続いて私も窓から顔を出してみたが
この船めちゃくちゃ高い
多分こんな所から飛び降りたら死ぬ
人生という窓から飛び降りることになる
「 早く降りなさいよ 」
「 いや、普通に無理 」
「 あんたなら行けるわよ 」
「 私のこと何だと思ってるの 」
「 ……はぁ、そこまで意気地無しだとはね。私が先に行くわ 」
意気地無しとかじゃなくて、これ遠回しに落ちて死ねって言ってるよね?
てか本気で飛ぶ気なのかな、出口探した方がいいと思うけど……
「 いたぞォォ!! 」
なんだかんだ言って飛ぶのに悪戦苦闘してる小春も
刀を持った男達の声に反応した
「 は、早く降りるわよ! 」
「 ま、待って。別の方法が…… 」
窓から降りれば死ぬ
ここに居ても死ぬ
「 だめだ、四方八方から死が攻め込んで…… 」
「 (人1)こっち! 」
引っ張られた腕が取れてないか確認しながら
されるがままに1つの扉をくぐった
「 うわっ…… 」
急に冷たい風に晒され、体中がズキズキ痛む
「 お前ら 」
「 総悟っ!? 」
「 うだっ! 」
痛みに耐えていると、
急に総悟の名を呼び走り出した小春
いきなり腕を離されたもんだから、扉に背中が当たった
前を向けば総悟と小春
「 総悟来てた……えっ 」
扉にもたれかかって休んでると、急に横腹へ熱い痛みが走った
視線を下に向けると、血のついた刀が扉から突き出して来ていて
「 ……いっ 」
完全に私の横腹を切り裂いてる
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ー - いい作品とは思えなかったです (2019年11月21日 15時) (レス) id: a4f36ff098 (このIDを非表示/違反報告)
餡蜜きな粉丸(プロフ) - 気空さん» 嬉しいです、、ありがとうございます! (2016年5月29日 20時) (レス) id: 1bb42ae813 (このIDを非表示/違反報告)
気空(プロフ) - 素敵ですね!! なんだかんだいい話でした!! (2016年5月28日 22時) (レス) id: f4d2ff8c45 (このIDを非表示/違反報告)
えっちゃん(プロフ) - ありがとうございます!! (2016年5月20日 20時) (レス) id: 2ecf1eb8be (このIDを非表示/違反報告)
餡蜜きな粉丸(プロフ) - えっちゃんさん» ありがとうございます、わかりました!番外編で書かせてもらいます! (2016年5月20日 20時) (レス) id: 1bb42ae813 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:餡蜜きな粉丸 | 作成日時:2016年4月7日 16時