哀話 ページ39
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――悲劇のヒロインでも可哀想な乙女でもない。
ああ、やっと気が付いた
自分が今までどんなに思い違いをしていたか
あいにく気が付かされたのは大嫌いな相手だけど
小春に踏まれてる顔がミシミシと嫌な音を立ててるにも関わらず
笑いが込み上げてくる
「 笑ってられるのも今のうち……って、うわっ、 」
力いっぱい足を掴んで、立ち上がろうと痛む体を動かした
「 いつだって笑えるよ 」
どんなことが起こったって、命がある限り笑える
目を閉じて、大切な人とやったくだらないことでも思い出せば必ず
「 これだからアンタが大嫌い、いつもヘラヘラ笑ってばっかりで、どんな時もヒロインヅラして…… 」
女は誰だって悲劇のヒロインに憧れるもんだ
陰湿な虐めを受けて、白馬の王子様に助けられて――
「 楽しそうじゃねェか 」
小春が刀を鞘から抜こうとしたとき、
扉から入って来た男
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ー - いい作品とは思えなかったです (2019年11月21日 15時) (レス) id: a4f36ff098 (このIDを非表示/違反報告)
餡蜜きな粉丸(プロフ) - 気空さん» 嬉しいです、、ありがとうございます! (2016年5月29日 20時) (レス) id: 1bb42ae813 (このIDを非表示/違反報告)
気空(プロフ) - 素敵ですね!! なんだかんだいい話でした!! (2016年5月28日 22時) (レス) id: f4d2ff8c45 (このIDを非表示/違反報告)
えっちゃん(プロフ) - ありがとうございます!! (2016年5月20日 20時) (レス) id: 2ecf1eb8be (このIDを非表示/違反報告)
餡蜜きな粉丸(プロフ) - えっちゃんさん» ありがとうございます、わかりました!番外編で書かせてもらいます! (2016年5月20日 20時) (レス) id: 1bb42ae813 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:餡蜜きな粉丸 | 作成日時:2016年4月7日 16時