絶 賛 ど ろ ぬ ま 関 係

誤解 ページ35

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さっきまで1人もいなかったのに、ぞろぞろと出て来て私のことを囲む隊士達









「 みんな、どうしたんですか？ 」









あえて明るめの声で言ったものの答えてくれる者はいない

それどころか









「 どうしたんですか？じゃねーよ 」




「 何考えてんだか 」









よく分からないけど、怒ってる









「 トシ、刀をしまえ 」









近藤さんが刀を手で下げながら、私の前に歩いて来た

いつもみたいに、頭を撫でてくれることはなくって

目すら合わせてくれない









「 近藤さん？ 」




「 (人1)ちゃん、単刀直入に聞く……春雨とはどういう関係なんだ 」









春雨……神威達のことだよね、

でもなんでそんなこと









「 知りませ…… 」









言い終える前に近藤さんが懐から取り出した写真









「 匿名で届いたんだ 」









数枚ある写真にはどれも私と神威が写ってる









「 なんで…… 」




「 言い訳なんざさせねぇぞ 」









後ろから歩いて来た総悟の手には別の写真

いつからいたんだ……









「 敵と浮気なんざ笑えねぇ 」









私が神威と浮気、？

机を滑って目の前にやって来た写真には同じベッドで寝てる神威と私


いや、てか総悟だって小春と寝てたよね









「 終わりでィ。もう俺達の前にそのツラ出すんじゃねぇ 」




「 まっ、え、違っ、これは前泊まったときに…… 」









弁解の余地もなく、出て行けとはやし立てる隊士達









「 (人1)ちゃん1つ聞きたいことがあるんだ、俺達の情報を売って…… 」




「 してません！私みんなの情報売るなんてしてないですっ 」




「 そうか……それならいいんだ、済まないが―― 」









最後まで言わないが嫌でも伝わる

近藤さんは優しい、









「 さっさと出て行けィ 」









総悟が机を蹴り飛ばせば

それに釣られ









「 いつから俺達のこと騙してたんだか 」




「 前の暴行事件も(人1)ちゃんが黒幕だったんじゃねェの？ 」




「 小春ちゃんの気持ち考えろよ 」









訳の分からないことを口々に言い始める隊士のみんな

前の暴行事件って……あれは____









「 (人1)も悪気があったわけじゃ…… 」









小春の震える声に隊士の皆は私を白い目で見て来る









「 この際、ハッキリさせましょうよ 」

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