【銀魂】真選組の女神様

第36話 ページ38

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近藤さんがこの中で1番浮かれているのではないか。そう思ってもおかしくはない言動を彼はとっている。というかその通りだろう。


それに、彼らの好きを否定するなんて毛頭ないけど、公私をしっかりと区別して欲しい。

お通ちゃんが本当に好きということは伝わってくるのだが、今はプライベートではない。私的なことはもっと抑えて仕事に集中できないのだろうか。ここは握手会でもライブ会場でも何でもないのだから。


近藤さんが隊士達から反逆を受けているのを横目に、土方さんと総悟と彼女の会話に耳を傾けた。



「寺門さん、こいつが今日のスケジュールでさァ」


「あ、はい」


「まぁアンタは何もしないで笑って立っててくれりゃあいいから、気楽に」

「あのー、私やるからには半端な仕事は嫌なの。どんな仕事でも全力で取り組めって、父ちゃんに言われてるんだ」


「いや、しかし…」


「例え一日でも、局長の務めを立派に果たそうと思って、真選組のイメージ改善の為に何ができるか色々考えて来たんだ」


「いやいいって。アンタはいるだけで」


「ちょっとー！あなた達いい加減にしてよ！」



するとお通ちゃんは、喧嘩をしていた近藤さん達を言葉だけで治めた。
そんな事をしているから評判が悪い。何でも暴力で解決しようとするのは最低だと。

だから今日は暴力禁止、刀も外すようにお通ちゃんが言えば簡単に従う隊士達。早くも彼女は真選組の局長だ。


その目はここにいる誰よりも、やる気に満ち満ちていた。



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