【銀魂】真選組の女神様

第20話 ページ22

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もう一度言う。俺は一体何を見せられていたのか。

いつの間にか俺抜きでトントンと進んでいく話。それと流れるように、Aちゃんがそっと沖田くんの頬にその細く小さな手を滑らせ、何故か目の前の2人だけの空間に仕上がっていた。ねぇ俺は？家主家主。忘れてない？

そして再び言う。俺は何を見せられていたのか。



…もういいや。
どうやら沖田くんとAちゃんが長い付き合いだというのは本当らしい。その証拠に、なんていらねェよ！！
さっきのやり取り見てたら誰でも分かるわ。なるほどね。
リア充は末永く爆発してくださーい。



「へぇ、付き合ってんだ。んで？どこまでやったの」


『付き合ってないです坂田さん』


「勘違いも程々にしろよ旦那。Aさんと俺との距離が近いからって妬む気持ちも分かりやすけど」


「勘違いも程々にしろよ沖田くん。べっつに妬んでなんかいねェわ」



ほんとに、よりめんどくせェな今日の沖田くんは。見せつけるだけ見せつけて、何がしてェんだよ。



『誤解されるのもいけないので、もう言いますね。

私は真選組総長、瀬那Aと申します』


「………ん？」



『立場的には土方さんの部下にあたります』


「俺の上司でもありますねィ。Aさんが真選組だという事は言いふらさないで貰えると助かりまさァ。旦那だから言ったんですぜ。頼みやすよ」


「へ？え、あ、おう…？」



…いやいやいやいや、待て待て。あの野郎しかいねェ税金泥棒集団に、Aちゃんが？



『でも最近、ちょっと噂にはなってきてるよね』


「隠し通すのも限界がありやすからね」


『上手くやらなきゃね』


「気負う必要なんてねェですよ。いつか公表する時がくるかもしんねェんで。嫌ですけど」



なんか、宇宙猫になりそう。




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