僕/俺を暗闇から救い出して５ (ページ5)

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ごめんってぇ！ページ5

『まし兄』

私が彼のことをそう呼ぶと一瞬驚いた顔をした後万遍の笑みを出して喜んだ
そんなにかって言うほどで

そしてとても冷たい視線を感じた
招待は勿論の如く

イデア
｢あーやだやだうちの寮生であってもこれだけ顔があったらそりゃ恋愛に関してはモテモテですよね～これだからイケメンと陽キャは｣

エペル
｢喧嘩売ってるのかな｣

二人とも座った目をしていた
ジトーっとしたような目だからこわいのは当然でエペルくんに関しては笑顔だから

『も、もう二人だけの世界には入らないから!!本当に！だからその顔やめて!!』

志麻
｢それで、一応聞くけどなんでポムフィオーレ寮性がここに居るん？｣

エペル
｢あ、えっと、｣

『カクカクシカジカカクカクカクカクカクカク』

志麻
｢いきなり壊れたけど、どしたん｣

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志麻
｢それ、本当のことなんか｣

エペル
｢うん、僕も折原くんに直接この寮を変えないかって言われて
みんなで愛情を育み合いながら生きていこうって言われた。それに何だか彼と話してたら頭がフワフワして、思考が上手く回らなかった。多分だけど折原くんはユニーク魔法を使って皆を洗脳してるんだと思う｣

そう伝えるとまし兄は絶句して口元に手を当てていた
まし兄と折原さんは知り合いみたいで彼がこんなことを起こしたのだからショックを受けるのは同然だろう

志麻
｢絶対におかしい、センラはそんなこと絶対にせん。絶対になんかおかしい｣

ブツブツと唱える彼はそれだけあの折原くんを信頼していたんだろう
イデア先輩も何か考えたあとエペルに尋ねた

イデア
｢ね、ねえ、その、ポムフィオーレ寮長と副寮長の二人は？どこかに隠れてんの？｣

エペル
｢そ、それが｣

ヴィル先輩は寮長室でかん禁、ルーク先輩は折原くんのユニーク魔法にかかってしまったことで身動きが取れていない状態だと言うこと

イデア
｢最強ふたりが戦えない状態ってもうほぼ詰みじゃん｣

エペル
｢多分ですけど今ポムフィオーレ寮で無事なのは僕だけかと｣

志麻
｢･･･俺は行く

センラを助けに、止めに行く｣

そう言い出し部屋から出ようとする
それをオルトくんが前に立って止めた

オルト
｢一人だけで行くのは危険だよ。彼以外にも彼の洗脳によって攻撃してくる人は沢山いるんだから
一人で行っても何も出来ないよ｣

そう事実を告げられたまし兄は悔しそうにしていた