僕/俺を暗闇から救い出して５ (ページ25)

今日:15 hit、昨日:0 hit、合計:1,015 hit

独り言ページ25

折原
｢俺が努力しとらん言いたいんか!?ﾀﾋぬ程しとるわ!でも、それを認められるのはほんの一部の人間だけで、俺はその一部の人間にはなれんかった、だからこうするしか無いんよ｡俺は何年も、＂何十年＂も＂何百年＂も、一人でずっと、ずっと!!!頑張ってきた色んな方法を試した｡...結果がこれや、ある日ねもう、全部壊した方が楽だって思ったから、だから、全部壊す全部

俺の＂モノ＂として俺のためだけの楽園を作る｣

そのおひと言を合図に折原くんの背後に大量の鏡が浮いたそれはまるで鏡の間のように
そして彼は歌を歌い出した

『(声は凄く綺麗なのに、すごく不快になる歌…これ、ヤバいかも)』

志麻
｢やめろセンラぁ!!!!!｣

まし兄が叫びながら鏡から無理やり押し出てきた
出てくると同時に鏡が割れた所を見る限り、多分魔力の破裂を利用したのかなと私は思う
でも、まし兄が鏡から出てきたと同時に折原くんはオバブロしてしまった

綺麗な声で不快な曲を歌いながら

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
天月side

自分がなってたからだろうか、彼が堕ちる瞬間を感じてしまった
そしてそれと同時に志麻さんが鏡から脱出したところを見た

自然と焦りが出るのは当たり前だろう
あの人の大事な人が今危険な状態になっているのだから
志麻さんが一緒に居るのは分かるが僕以上に大きい魔力で暴走をする彼を前に志麻さんだけで守る事は誰がどう見ても不可能だから

天月
｢早く、方法を探さないと｣

僕も早く参加して止めないと
これで(ユウ)ちゃんになにかあればそれこそ彼以外にもまふくんやそらるさん、nqrseくん、めいちゃんに顔合わせが出来ないのだから、

正面に居る坂田の様子を見る限り、僕と同じ思考になってると思う
でも、体当しても魔法を出そうとしてもなにかに蓋をされているかのように魔法が出せない
何のために僕はここまで、(ユウ)ちゃんと行動したのか
このまま何もせずに二人がやれるところなんて見たくない

そんな考えで頭がいっぱいだった僕は背後から誰かが来ていたことに気づくことは無かった
誰かが僕の肩に触れた時ある呪文が聞こえた

｢【美しき華の毒(フェアレスト・ワン・オブ・オール)】｣