僕/俺を暗闇から救い出して５ (ページ20)

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中に入ってからも2人のコンビネーションが強すぎて私たちの出る番が無くなるくらいのままで二手に別れる道にたどり着いた

天月
「そらるさん、(ユウ)ちゃんのことちゃんと護ってくださいね」

そらる
「言われなくても｡じゃないと皆んなしてあらきに締められるよ」

と一言だけ会話してそらる先輩とあまとーがお互いの拳をぶつけた
そしてそこからは武運を祈るだけして別れた

私がいるチームはヴィル先輩を救出するためのチームで
メンバーは

ルーク先輩
エペルくん
私
そらる先輩

の4人だった
残りのあまちー、さかたん、オルトくん、まし兄は洗脳されたポム生の戦闘能力封鎖の作業に向かったのだ

イデア
《向こうのチームは言わば囮役｡だから早めに救出完了させて合流するのが1番いいでしょうよ》

ルーク
「そうだね、嗚呼ヴィルどうか無事でいておくれ」

エペル
「ヴィルサンに何かあったら、どうしよう」

それぞれみんな不安をぶちまけている中でそらる先輩はあまちーの時と同じように悲しそうな顔をしていた

『折原くんとも仲が良かったんですか？』

そらる
「ああ、天月ほど絡みはなかったにしろ俺もまふまふも天月も何回も助けられたんだ｡それにもしかしたらまふまふと同じ、いやもしかしたらそれ以上な嫌なことを親にされたんじゃないかなって直感で思って」

思い出すように話している姿を見るのはこれで２回目だった
親しい先輩のこんな姿を2回も見るなんて思わなかった私はとても悲しかった

私はカリム先輩みたいないい人では無いだけど、
仲のいい人の悲しい顔なんて見て楽しむ人なんて居ないであろう

『絶対に止めて助けましょう｡じゃないと私もまふくんやあらきさんに合わせる顔が無くなっちゃうんで』

そらる
「そうだなwお互いﾀﾋなない程度で無茶して止めよう」

なんて励ましとは程遠い事を言った
私が励ますのが下手くそなのも知っているからなのか笑いながら私の頭をくしゃくしゃと撫でてきた

イデア
《イチャつくのやめてモロテ｡非リア陰キャにはダメージがデカすぎる》

そらる
「妹としてしか見れない相手とイチャつけって言われた方が無理」

『喧嘩売ってます？』

ほとんどがあまちーたちの方へ行ったからなのか誰一人として遭遇することはなかった｡そして、

イデア
《そこ！そこを左に曲がって突き当たりの部屋に生命反応察知してる》

ルーク先輩いわくそこの部屋はあまり人が来ない場所らしい
みんなで警戒をしながらその部屋に向かった