第44話 ページ44
柊羽side
『もういい!』
そう怒って朱音は帰って行った俺はさらに苛々していた
美輝に会って珠樹があいつの彼女になってずっとこんな感じだ
昔は俺の後ろばっか付いて来てたくせに
「チッ…」
ベットに寝転び寝ようかとしていた時に電話が鳴る
『あ、柊羽!?珠樹ちゃんが大変なの!今すぐに珠樹ちゃんの家に来て!』
あいつはどこまで迷惑かけるんだ!
俺は急いで珠樹の家に向かう
「珠樹!」
ドアを乱暴に開けて家に入る
「呼吸がおかしいの!」
確かに呼吸が浅い
「こいつがこうなる前、何を話してた?」
「…」
「朱音?」
「…知ってる事全部…」
「…虐めたのか?」
「違う!ただ…こうなるとは…!珠樹ちゃんごめんなさい…!」
「パニックを起こしただけだろ10分も寝れば戻る」
「そう…」
朱音は心配そうに珠樹の手を握っていた
「何を話したんだ」
「…」
「朱音!」
「…っ!」
怯えさせてしまったが話してくれそうにない
「…頼む話してくれ」
「…体の関係持ってるでしょう?珠樹ちゃんと」
「…なんでそれを」
「いっつも会う時に匂いが違ったから…それで初めて来たときに分かったの…」
それでパニックを起こしたのか…
「黙っていてごめん…でも今はもう持ってない。信じてくれ」
目を見て話すと朱音は分かってくれた
「珠樹はいつ目を覚ますの…?」
「分かんないけど絶対目を覚ますよ」
「うん…」
不安がってる朱音を抱きしめて珠樹が起きるまで待った
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作者名:灑那 | 作成日時:2017年5月26日 1時