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貴女side.
キヨ「あの調子じゃ、お前…」
貴女「少し、重たいだけだったんだ。最初は」
キヨ「ふーん」
貴女「彼の親は…なんて言うか、ネグレクトで…」
キヨ「あー…」
貴女「成績が良いと褒めてくれるんだって、でも他は…」
キヨ「充分な愛情が無かったと」
貴女「うん…だから勉強は熱心に頑張ってた。おかしいって気付いたのは…付き合ってから」
キヨ「…流れで聞いてるけど、言いづらかったら良いから」
貴女「ううん、多分今後も会うことになるから言っておく。
……彼は、愛に飢えてた。自分に向けられる優しさすら愛に見違えてたくらいに。」
キヨ「ふーん」
貴女「人に優しく接するのは、手を貸すのは当たり前だったから、彼は…」
キヨ「必然とAに寄ってきた」
貴女「うん、私はその頃家庭環境なんて知らなかったから言い寄ってくる彼に好意を持ち始めた。」
キヨ「で、付き合ったんだ。…何で別れたの」
貴女「愛を知らない彼は人への接し方すら分からなかった。だから、だんだんと重たくなっていった。」
キヨ「……殴られたりはしてねーよな」
貴女「それは、大丈夫。彼とは塾を辞めるタイミングで別れた。私が一方的に振った。…最初は学校まで押しかけてきたり、家まで着いてきたりされたけど高校に入ってからはぱったりなくなった。」
キヨ「それじゃあアイツの方がストーカーじゃねーかよ、気持ちわりいな」
貴女「あの口ぶりだと高校でも誰かと付き合ったと思うんだけど、もう別れたんだろうね。」
キヨ「俺も嫌だわあれは。殺すとか言われたぞ」
貴女「…ねえ、キヨ。」
暗い夜道、ぼんやり見える彼を見て決意を固めた。
.
貴女「妥協で良いから、私の恋人で居て。」
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琳耀(プロフ) - NOAさん» コメントありがとうございます！必ず最後まで更新しますので、お待ち頂けますと幸いです（ ; ; ） (2022年4月13日 12時) (
レス) id: 00a7c84ca7 (このIDを非表示/違反報告)
NOA(プロフ) - いつまでも待ってます！自分のペースで頑張ってください！ (2022年4月10日 19時) (レス) @page31 id: 699bf3c217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琳耀 | 作成日時：2021年8月6日 21時
