14 ページ15
銀時視点
結局俺は連れられるまま真選組屯所に来てしまった
女中から茶を貰う
不安が倍になっている、多分今の俺はいつもより挙動不審に違いない
新「銀さんどうしたんですか?どこか具合でも悪いんでか?」
銀「大丈夫だ」
まだ新八から疑いの目をかけられているが、無視していく
土「山崎、A連れてこい」
山「えっ、Aさんですか、今「仕事が終わんない」って嘆きながらチョコ食べてますから、多分来ませんよ」
土「うっせー、いいから連れてこい、あと嫌だって言ったら副長命令だって言って連れてこい」
沖「いやいや土方さん、そんなんじゃAさんは来ませんよ。山崎Aさんに冷蔵庫の中に予約二ヶ月待ちのプリンがあるって言っとけ、そしたら来る」
山「···わかりました、連れてきます」
〈ガラッ〉
ザキがやつれながら出ていった
新「なんかすいません無理言って」
近「いやいやいいんだよ、未来の弟の頼みを聞くのも兄の勤めだ」
新「お前が兄になる日なんて一生来ねぇよ」
銀「てか、ゴリラお前いたの」
神楽がさっきからずっとソワソワしている
静かすぎて逆に気持ち悪い
まぁ、そんな俺もさっきからずっと冷や汗が止まらない
土方や沖田くんから聞く話が、あいつに似すぎているのだ、見た目やら性格やら
今すぐここから消えたい
そんなことを悶々と考えてると山崎が帰ってきたらしい
〈コンコン〉
山「Aさんお連れしました」
土「入れ」
〈ガラッ〉
襖の向こうから現れた女は、凛としてよく通る声で喋りながら現れた。
髪が黒く、とても綺麗で、顔も相も変わらずとても美人だった
だけど俺の記憶より少し大人になっていて、さらに綺麗になっていた
一瞬で身体中の血液の温度が上がり体が燃えるように暑くなる。
心拍も異常なまでにあがり、倒れるんじゃないかと思うほどにだ、すぐここから消えなくちゃいけないのについ見とれてしまった
視線に気づいた女がこちらを見た
そして女が目を見開き、震える声でこういった
『ぎ、銀、時?』
127人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リム | 作成日時:2023年2月2日 0時