まちがいさがし2nd Story【男主】【ブルーロック】

58＃常識人 ページ25

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[マジかよ！じゃあアイツも俺らと同じモン付いてんのか？隣にいる水色髪のヤツも女みてぇな顔してやがるな！]

[アリかナシかで言ったら……アリだな]

[おいおい、”俺は女しか抱かない主義だ”とか言ってた奴は誰だよ！日本人は童顔が多いと聞いていたが、まさか童顔だけじゃなく女顔の男も多いのか？]


「うっわ……最悪やわ」

「ドンマイです、氷織くん」

「……他人事やからって。僕知っとるんやからね。君も前髪上げたら可愛らしい瞳があるって言うこと」

「ちょっと待ってくださいそれ誰から聞いたんですか」


僕と隣にいるツルギくんを除いた他の奴らは皆なにか談笑をしている。

世界選抜組の方は笑いながら。それに対してヒオリとニコくんは芋虫をかみつぶしたような顔をしながら。


僕とツルギくんが頭にハテナを浮かべていると、世界選抜の方にいた、いかにも貴公子って感じの雰囲気を纏ってるレオナルド・ルナが満面の笑みで何かを喋り始めた。

その様子に何か挨拶でもしてるのかと思ったが、ヒオリ達の反応をみるにどうやらそうでもないっぽい。というか多分だけど寧ろ嫌味な事言われてる。


すると今度は今まで1度も声を発してなかったジュリアン・ロキが何か話し始める。

ニコくんになんて言ってるのか聞いたら、どうやら今度こそ挨拶をされたらしい。

そして、他の選抜メンバーが発言したらしい非人道的な言動を代わりに謝罪して詫びる常識人(普通の人)だと言う事も教えられた。



……常識人ねぇ




『……常識人(普通の人)ならこんな場面で普通こんな顔(自信に満ち溢れた顔)しないでしょ。』


そう呟く。

すると、レオナルド・ルナが僕の前に立ち、僕に挨拶として握手を求めてきた。僕はそれに素直に応じ、レオナルド・ルナと握手をする。


すると、レオナルド・ルナはなにか僕に喋り始めた。

勿論全て英語で話してるため僕はその言葉の意味を理解できなかったが、ヒオリ達の反応からして、やはりいい事では無い事は分かった。


始まる前からなんとなくお互いギスギスとし始め、僕は気が遠くなりそうだった。




──────


[君は男の子なんだよね？手も背も小さいし、サッカー選手になるのが夢には全然見えないね！…だけど残念だなぁ。こんな近くで見れるのはこれが最後だ。]

「……それはどう言う意味で？」

[だって君達はきっと俺達のとこまで来れないからだよ！]

「……へぇ、中々強気なこと言うやないの、この貴公子さん」

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