混 ぜ る な 危 険 【佐久早聖臣】

11：一緒に ページ40

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「明日が運命の3日目だな。」








2人でホテルの俺の部屋で、明日当たる犬伏東高校の試合を観ていた時、古森がそんなことを言った。







「まぁ、3日目は大きな区切りって言われるよな。」








半分以上の高校が振り落とされ、相手校のレベルも高くなる3日目。






春高に来ている時点で弱い高校なんて無いけど、




その中でも劣る高校は初日と2日目で振り落とされる。







振り落とされた高校が弱いと言いたいんじゃない。







ただ、どんな強豪でもいきなり姿を消すということが有り得るのが全国大会。







俺らだって、気を抜かなくても負けるかもしれない。







「あー疲れた、俺もう寝るわ。おやすみ。」





「おう。」







全て見終わったあと、そう言って古森は自分の部屋に帰っていった。







俺もベッドに移動し、布団に入る。







スマホを開くと時刻は23時を回り、




疲れた体はすぐに眠りに落ちそうだった。







全国大会は1試合の重みがすごい分疲れる。







シードだからいいものの、シードが無かったらと思うとゾッとする。







虚ろな目でLINEを開き、



朔間の「明日も頑張って！」というメッセージに「おう。」と返す。







でもやはり、その「頑張って」は誰に言われるよりも嬉しくて。







好きな奴の言葉ほど頑張れる言葉は無い。







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