Secret meeting【礼瀬マヨイ】 (ページ11)

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顔合わせページ11

『すみません。電話終わりました』

英○さんとの電話を終え、店内に戻る。

藍「今ちょうど全員分の注文来たところだから全然大丈夫だよ♪」

巽「さて、皆さんが揃ったところで頂くとしましょうか」

そう言うと巽さんは十字を切りはじめた。

一「ウム！これもまたAmenと言ったところだね！」

ヒロくんも巽さんと同じようにして十字を切っている。
え？これが普通なの？私もやるべき？

とりあえず真似してみた。

マ「…ふふ。健気に真似をしている様子が実に可愛いですねぇ♪」

『…………え？』

藍「あはは。ほんと、Aさん可愛い♪」

藍「おれとマヨさんはいつも流してるけど、ヒロくんってば勢いよく十時切るからおれの顔にぶつかりそうで怖いんだよねぇ」

巽「おや。Aさん顔が赤いですな。ちょっと失礼します」

巽さんの手が私の顔に近づいてくる。
その時、余計顔が熱くなるのを感じた。

巽「熱はないようですな」

藍「ん〜、やっぱりAさん赤面症……うん。絶対そう！」

『あ、わ、私そんなに顔赤い…？』

一「僕の故郷に育っていたリンゴみたいに赤いよ！」

『それ褒め言葉でいいの？』

一「えっと…僕は今Aさんのことを傷つけてしまったのかな？あぁ、どうしよう！どんどん涙目になって行くよ藍良！」

藍「ちょ、おれに聞かれても」

『………あはは。違う違う、笑いこらえてただけ。ヒロくん面白すぎ……ふふっ』

マ「…………」

……なんだろう。
また横からジリジリ視線を感じる。

『マヨイさん、どうかしました…？』

マ「…………あ、いえ…なんでもありません。うぅ…私などがAさんの綺麗な瞳に映るなんて赦される訳がありません…！私を見つめないでぇ？！」

巽「赦す赦さないとか、マヨイさんはたまにおっしゃいますが…あまり自分を卑下すると俺が許しませんよ？」

マ「ヒィッ！！すみませんすみません……生きててすみません」

マヨイさん…自分を卑下しちゃうのなんでだろう？

『あ……思い出した』