【wrwrd】チート少女、慕われる (ページ9)

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お茶会⑥ ページ9

「…………あっあの…千鶴さん…｡まっまだ…ですか…?」

『んっ……動いちゃだめ……｡あと…もう、ちょっと……だ、から…!』

千鶴が、玉留めの終わった糸の余りをぷちん、と口で引きちぎった

『よしっ！出来ましたよー』

「はぁぁぁぁ……｡あ、ありがとうございます…」

地面に座って貰っているエーミールさんの足の間に膝立ち状態だった千鶴は、かすかに痛む両膝をかばいながら、『よいしょっ』と立ち上がった

『ごめんなさいエーミールさん、糸切りばさみだけどうしても見つからなくって…』

と、行儀悪く口で糸を切ったことを謝ると、

「いっいえだだだ大丈夫ですよ！そこは気にしていないんですが……」

『????』

どうやら別のことが気にかかっているらしい彼が、言おうか、言うまいか……と、かなり迷ったあと、

「きっ距離が近すぎて…あ、貴女からすごく……いい匂いがして…って、な何言ってるんでしょうか私!?!?!?変態っぽいですよねすみません…っ!!!!!」

顔をボンッと赤くしたあと凄まじい勢いで土下座をかます彼を、千鶴は慌てて止める

『エ、エーミールさん…!大丈夫です気にしてません!それにほら!これのおかげですから…!』

そう言って千鶴が懐から取り出したものを、エーミールはおそるおそる見つめる

「……これ、香水ですか…?」

華奢な可愛らしい小瓶に入った液体が、するりと揺れる

それは、街に出かけた時に兄さんと一緒に買ってきたものだった

『そうです!だからあの、むしろいい匂いがするって言ってくださって嬉しいというか…!』

それを聞いた彼は、くるりと後ろを向いて肩を震わせた

『?????』

(ええ子すぎんかこの子っ……!!)

そう、エーミールが思っていたことを、彼女は知らない────

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糸切りばさみ見つからないのであれば普通のハサミで切ればいいじゃん卍(ﾟ∀ﾟ卍)
と思ったあなた……

私も思っt((((((