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第128話 眠り姫 ページ36

NOside

ある病室に一人、点滴が刺され、人形の様な容姿をした女の子が眠っている。
病室はシーンと静まり返り、時計の音だけが鳴り響いていた。
ガラガラガラ

おっと、誰か来たようだ。



迅side

大規模侵攻から一週間後、メガネくんは目を覚ました。
でも、一向にAちゃんが起きる気配はない。
メガネくんが目覚めてからもう2日は経った。
大丈夫、おれの予知は外れない。Aちゃんは生きてる。


でも、心のどこかでもしものことを考えてしまう。
…こんな弱気になるのはAちゃんのせいだよ…
そう思いながらAちゃんの頭を撫でる。
…おれはこの子のために他の未来を選んであげられなかった。


「…Aちゃん。早く起きて…」
そろそろおれも限界だから…
「…辛そうな、顔しないで…迅、さん。」
!!
おれがずっと求めていた声の主は俺の頬を細い手で包んだ。






Aちゃんside

ナナとの話し合いが終わった後、眠気が襲ってきたが、すぐに目が覚めてしまった。
すると、白い光が見える。
頭を覚醒させ、取り敢えずここは病室だとなんとか理解する。
「…Aちゃん。早く起きて…」
この声、迅さん…?!
目を開け、横を向くとそこには下を向いて今にも泣きそうな迅さんの姿があった。


「…辛そうな、顔しないで…迅、さん。」
久々に喋った感覚があったので、上手く喋れていたか、分からない。
伝わったかな?と心配していたが、迅さんは顔をガバッと上げた。
あ、伝わってたみたい…よかったー


「…Aちゃん…起きるの遅いよ…」
「あはは;ごめんなさい迅さん。おはようございます」
ガラガラ
突然、病室のドアが空いた。
?誰だろ…?
ドアの方をみると、そこには太刀川さんが居た。


「あ、太刀川さん!おはようございます!」
だんだんと声が出せるようになってきたので、太刀川さんにいつもと変わらない感じで挨拶をすると、太刀川さんは持っていた紙袋をドサッと落とした。
「Aっ!?!?」
ガバッ

第129話 病室にて。→←第127話 約束



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作品ジャンル:恋愛
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Rio - 素敵な小説、ありがとうございます!続きをお願いします。頑張ってください!(^-^\) (2022年9月26日 1時) (レス) @page28 id: 9824f121c1 (このIDを非表示/違反報告)
桜苺 - 三斗(トリップ願望者)さん» 三斗(トリップ願望者)さんコメントありがとうございます!更新がんばっていきます! (2022年8月6日 18時) (レス) @page26 id: 824dea89d1 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - エネドラにラッド化しないで人間んでいてほしい!とは思ったがそうすると原作からかなり離れちゃうか…。と気づいた今日この頃。更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2022年8月2日 13時) (レス) @page25 id: 50d700a5ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜苺 x他1人 | 作成日時:2022年1月22日 8時

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