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慧…と呼んでこっちに駆け寄ってきて
慧くんの裾を掴んだ女子に、慧くんは頬を赤く染めた。
慧『…ばっ//え、エミリ!?な、なんで来た?』
…エミリ?誰?なに?
しかも…かわいい。美人。
ショートヘアでスタイルが良くて、何より目鼻立ちがハッキリしてて
めっちゃかわいい女子…。
私は あんぐりと口を開けたまま何も言えなくいでいると
そんな私に気付いたのか、侑李が口を開いた。
侑『慧くん、その…人、誰?』
侑李がそう言うと 慧くんは照れたように鼻をかいた。
慧『ん、えっ…く、クラスメイトだよ?』
慧くんはまた頬を赤く染めたままそう言って
エミリさんはニコッと笑った。
エ『よく言うよ〜。慧がしつこく寄ってくるくせに(笑)』
…What?
おっと、苦手な英語が勝手に出てきましたよ?
どういうことだ?
侑『え?じゃあ、慧くんは…エミリさんが好きなの?』
慧『…ばか!ちがっ…ちがうし!』
エ『あはは、困ってやんの〜!早く戻って日直手伝ってよね!』
…やばい。
なんか泣きそう。
慧くんは、年は一つ上だけど
女の子と話すところなんて全然見たことなかったし
彼女どころか女友達もできるわけないって思ってた。
だけど…
慧くんの赤いほっぺを見たら、嬉しそうな顔を見たら
エミリさんのことが好きなんだ…って
さすがにわかる。わかりやすすぎるよ…。
'
有『…友達以上恋人未満か…』
子犬のボソッと呟いた一言に私はガックリと肩を落とした。
…そんな私に なぜかエミリさんの顔が近づいてきた。
エ『あなたがAちゃん?』
エミリさんはニコッと笑ってそう言って 私は小さく頷いた。
エ『話してみたかったから嬉しいな〜!
エミリです。よろしくね』
エミリさんはそう言って、私にまた微笑んだ。
「話したかったって…私と?」
エ『うん!慧からよく聞いてたの。
1年に本当の妹みたいな可愛い子がいるって』
妹…
慧くんにとって私は、妹みたいな存在…?
'
慧『エミリ!もう行くよ!
…A、侑李、またね!』
慧くんはそう言って エミリさんと二人並んで去って行って
私はまた肩を落とした。
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塗音瑚 - 完結おめでとうございます!!子犬な大ちゃんが可愛すぎる……!!!!!読んでいてキュンキュンしまくりでした!!!次の小説も頑張ってください!!! (2017年4月22日 18時) (レス) id: 5e0eece957 (このIDを非表示/違反報告)
ねこぽん - すっごい感動しました!これからも応援してます! (2016年11月5日 23時) (レス) id: 8935956d8b (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃてぃ(プロフ) - ちびーずさん» ありがとうございます!がんばります 。 (2015年10月12日 12時) (レス) id: 54df565ff9 (このIDを非表示/違反報告)
ちびーず - 頑張ってください。応援しています。 (2015年10月12日 11時) (レス) id: e0b09e23fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるくてぃてぃ | 作成日時:2015年10月12日 11時