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有『Aちゃん…ごめん、』
「ん?なんであんたが謝んのよ」
慧くんが出て行って、二人だけになった体育館。
子犬くんは その場にしゃがんで 申し訳なさそうに私を見た。
「私、もう吹っ切れたんだー。
もう、報われない恋にすがるのはやめた」
有『ん…そっか、』
私は 小さく笑って 子犬くんの隣に腰をおろした。
「正直、嬉しかった。
あんたが 私のことすごい想ってくれてるんだーって」
有『ははっ、そりゃあね。
ずっと気になって、知念に紹介してくれって超頼み込んだぐらい』
やっといつもみたいに笑う子犬くんに ホッとして
私は 胸のドキドキを抑えながら 口を開いた。
「私、乗り換えたみたいで最低だけど…
すき、に…なっちゃった」
有『へ?乗り換え?…え、まってどういう…』
'
あわあわとテンパる彼に 私はふっと笑った。
'
「…彼女になってあげる。有岡の、」
私はそう言って 有岡に抱きついた。
有『えっうそうそ?マジ?え?やべえ!!』
有岡はそう言って
'
有『俺も、Aちゃんのこと大好きだから!
あー!まじか!幸せだーーーー!』
体育館に そんな声が響いて、私たちは笑い合った。
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私が好きな人と私を好きな人__
きっと 大半の少女漫画は 前者と結ばれるエンドだけど
私が選んだのは
私が本気で惚れたのは
有『背ちっちゃいし、ばかだけどいいの?』
「うん、あんたじゃなきゃダメ」
絶対こんな人ありえない…
そう思っていた、理想とは全然違った
私を好きな人 ____ ♡
《 end....... 》
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塗音瑚 - 完結おめでとうございます!!子犬な大ちゃんが可愛すぎる……!!!!!読んでいてキュンキュンしまくりでした!!!次の小説も頑張ってください!!! (2017年4月22日 18時) (レス) id: 5e0eece957 (このIDを非表示/違反報告)
ねこぽん - すっごい感動しました!これからも応援してます! (2016年11月5日 23時) (レス) id: 8935956d8b (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃてぃ(プロフ) - ちびーずさん» ありがとうございます!がんばります 。 (2015年10月12日 12時) (レス) id: 54df565ff9 (このIDを非表示/違反報告)
ちびーず - 頑張ってください。応援しています。 (2015年10月12日 11時) (レス) id: e0b09e23fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるくてぃてぃ | 作成日時:2015年10月12日 11時