☆034 ページ34
.
『体育館に伊野尾先輩と2人で入っていくとこ見たよ』
私に集まった女子、さらには野次馬男子達からも子犬くんのことを言われて
私は 体育館へと急いだ。
あのバカ子犬...今にもキレそうって？
まさか 慧くんに？
LINE教えてって言ってきたのもそれで？
でもそれって…私のため？
私は必死に走って 体育館へ辿り着き、中へ入ろうとした時__
'
有『__お願いです！
彼女さんと別れて、Aちゃんのことを見てもらえませんか？』
'
子犬くんが、慧くんに頭を下げた。
'
慧『そう言われても…俺の彼女は、エミリだから』
慧くんは冷静にそう言って子犬くんを見る。
有『じゃあ、なんでAちゃんにキスしたんだよ！！』
子犬くんは そう声をあげた。
慧『…それは、魔が差して…つい』
有『つい？…それであいつが…どんだけ苦しんだと思ってるんですか？』
慧『悪かったと思ってる…だから、ちゃんとAと話して…』
有『なんだよそれっ、』
私はそんな二人をそっと見つめて
目に涙が浮かんだ。
何ばかなことしてんのよ、子犬くん。
あんたは可愛く笑ってる子犬くんでいいの。
なんで…
慧『っていうか、お言葉だけどさ、君は何なの？関係ないよね？ただの友達でしょ？』
有『…そうっすよ…ただの友達ですよ…
でも俺は、ずっと…
Aちゃんのことだけ見てましたから、
だから...その...』
慧『…勉強しな。Aは、頭が良くて背が高い人が好きなんじゃない？俺みたいな』
有『…んだよそれ、いい加減に___』
慧『冗談だよ(笑)Aは俺の妹みたいなもんだよ。
何そんなに怒ってんだよー！
子犬くん、みっともないよ？
そんな怖い顔しない__..』
ばかすぎる。
'
" バン ...! "
'
私は体育館のドアを勢い良く開けて、中へ足を踏み入れた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
塗音瑚 - 完結おめでとうございます！！子犬な大ちゃんが可愛すぎる……！！！！！読んでいてキュンキュンしまくりでした！！！次の小説も頑張ってください！！！ (2017年4月22日 18時) (
レス) id: 5e0eece957 (このIDを非表示/違反報告)
ねこぽん - すっごい感動しました！これからも応援してます！ (2016年11月5日 23時) (レス) id: 8935956d8b (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃてぃ(プロフ) - ちびーずさん» ありがとうございます！がんばります 。 (2015年10月12日 12時) (レス) id: 54df565ff9 (このIDを非表示/違反報告)
ちびーず - 頑張ってください。応援しています。 (2015年10月12日 11時) (レス) id: e0b09e23fa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるくてぃてぃ | 作成日時：2015年10月12日 11時
