番外編14 〜魔法騎士団〜 ページ48
「A、魔法騎士団で大活躍することを楽しみにしているぞ」
『…まだ入ってすらいないですし、魔法騎士団に入ると決まったわけでも……』
「いや、大丈夫だ。Aならきっと様々な行動を起こしてくれることと思っている」
『…期待しすぎですから』
……私の都合のいい方向に働いてくれて、何よりだ。
最近、少しずつフエゴレオンさんとの接し方が分かってきた。
これは自分の過去を利用する形で彼に申し訳無いのだが、
(魔法騎士団でなくとも王宮に所属していれば、怪我したフエゴレオンさんを私が治すことだってできる)
その為に熱弁させて頂いた。
何かと熱く優しい彼は、怪我をして帰ってくることもある。
と言っても団員に治してもらっている場合が多いが、私との相性が良いらしく私が治す方が治りが早いらしい。
だから、帰ってくるまで傷を抱えたまま、なんてこともざらにある。
なら、帰ってきてから治すよりも、
『……より近くで回復魔法をかけた方が早いではないですか』
怪我した貴方をなるべく見たくないから魔法騎士団に入るなんて、エゴだろう。
「何か言ったか?」
『いいえ。何も』
これは私の中だけで秘めておくことにした。
けれど、
「そうか」
そう言って柔らかく笑った彼の顔はどことなく満足げだった。
(本当に聞こえてなかったんだよね?その割には……嬉しそう)
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妖狐の巴衛(プロフ) - マルメロさん» わかりました。ありがとうございます! (2018年3月25日 15時) (レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» お早い返事、ありがとうございます。そちら“にわか”と読みます。俄(にわか)…物事の急に起こるさま。という意味です。ここでは突然で信じられない。といった意味で使っております。 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» (続けます)がありまして、披露宴では夢主とフエゴレオンさんは隣に座っている+新婦を嫌らしい目で見られて不快な気持ちになる+今の声はフエゴレオンさんだ。これらからフエゴレオンさんと表したものなのですが、分かりづらいものになっていたようならば訂正致します。 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛(プロフ) - そうなんですね。ところで、「俄」なんとよむんですか? (2018年3月25日 13時) (レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» コメントありがとうございます。混乱させてしまったようで申し訳ありません。そちらのセリフはフエゴレオンさんのセリフとなっております。その直後に“隣で呟くように、小さく、あくまで陛下には聞こえないように囁かれたが、今の声はフエゴレオンさんだ。”という言葉 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
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