番外編12 〜魔法騎士団〜 ページ46
私が結婚して暫く。
フエゴレオンさんに時間を貰って、
私はある相談事を切り出した。
「魔法騎士団で働きたい…?」
『はい…私が十五だったとき実は一度受けてみたかったのですが、婚約があったでしょう?
なので、もう十七歳で結婚もして落ち着いた今受けてみたいと思いまして』
「…駄目だ。わざわざそんな危険なところに行く必要は無い」
……予想していた返答だったから大丈夫だ。
最初に無理そうな提案をしてから比較的叶えて貰えそうな提案をすると効果的らしいので、それをやってみる。
『だって、家にはフエゴレオンさんのお家からいらしたお手伝いの方々がいますし……。
仕事を奪うわけにもいきませんから、暇なんです』
「それは…そうなのか」
フエゴレオンさんが、気付かなかった…と何処か自責の顔をする。あと一押し。
『はい…。私、魔法騎士団が駄目ならば宮廷に仕えたいです。あちらなら回復魔法の方もいらっしゃいますし』
「あぁ、それならば少しは安心できる」
提案は通った。……通ったが、少しばかり安堵の顔をして見せたフエゴレオンさんにムッとした顔を向ける。
『もう、子供ではないんですよ。信用して下さいませ』
「いや、結婚式の時もそうだったがAは存外無理をする」
『それは団に所属しているフエゴレオンさんもそうでしょう?』
「それは…」
あの時は大変だった…とお互いに遠い目をするけれど、本題を思い出す。
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妖狐の巴衛(プロフ) - マルメロさん» わかりました。ありがとうございます! (2018年3月25日 15時) (レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» お早い返事、ありがとうございます。そちら“にわか”と読みます。俄(にわか)…物事の急に起こるさま。という意味です。ここでは突然で信じられない。といった意味で使っております。 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» (続けます)がありまして、披露宴では夢主とフエゴレオンさんは隣に座っている+新婦を嫌らしい目で見られて不快な気持ちになる+今の声はフエゴレオンさんだ。これらからフエゴレオンさんと表したものなのですが、分かりづらいものになっていたようならば訂正致します。 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛(プロフ) - そうなんですね。ところで、「俄」なんとよむんですか? (2018年3月25日 13時) (レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» コメントありがとうございます。混乱させてしまったようで申し訳ありません。そちらのセリフはフエゴレオンさんのセリフとなっております。その直後に“隣で呟くように、小さく、あくまで陛下には聞こえないように囁かれたが、今の声はフエゴレオンさんだ。”という言葉 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
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