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番外編10〜波乱の披露宴〜 ページ44

「さて、本題に戻ろうか。Aとレオくんに聞くよ。犯人は魔法が使えるのに、どうして先程王を切りつけたのだと思う?」

声量は小さいながらも愉快そうな魔法帝に困惑しつつ、臆することなくレオが答える。

「魔法を使わなくても何時でも殺すことが出来るとのメッセージでしょうか…?」

「それもきっとあるだろうね。Aは?」

『そうですね……陽動でしょうか?確かに王の周りを今は厳重に警備しています。しかしここには指揮を執る団長はいません。

戦力が上手く分散されたと考えれば、一瞬の隙が出来た瞬間に王を狙えます。
少なくとも私だったら、そうします。

そして犯人は……陛下の二メートルほど後ろにいる者、でしょうか』

あらかじめ、私が目処をつけていた者についても言及する。するとすぅっと魔法帝の目が細くなる。

「ほう、そこまで……どうしてそう思うんだい?」

『先程から内々にやっていて、隠しているつもりでしょうが、魔力が増幅し如何にもこれから何かをしようとしている、と分かるからです。

恐らく近いうちにまた行動を起こすかと』

「うんうん!!いいねぇ〜!!!その通り。

先程からあの男は挙動不審がちだし、
魔力の流れもおかしい。この会場は広くて人が多いのによく見てるね!!!

緻密な回復魔法が使えるから正確な魔力の判断が出来るのかな?凄いね!!」

「義姉上、すごいです!!そんなに細かいところまで……!!勉強になります」

『ありがとうございます、お二人共。ですがもう少しお静かに……』

手放しで褒めて貰えるのは嬉しいが、
犯人の疑いが出たところでまだ捕まえたわけではない。安心するには早い。

「なら、私がやりたいことも分かるかな?」

『相手に隙を見せ、好機と思わせる、でしょうか』

「うん!その通り。今から少しだけ警備を緩めるから、そのつもりでね。あ、でも私が何があっても止めるから大丈夫だよ」

「はい!」『分かりました』

陛下の近くで不審な動きをしていた者に見せつけるように左側の警備を手薄にした。これで狙われる場所が分かりやすくなり、守りやすくもなった。

動くとなれば、今だろう。

「死ねぇぇぇぇ!!」

かかった。どうやら正解だったようだ。

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妖狐の巴衛(プロフ) - マルメロさん» わかりました。ありがとうございます! (2018年3月25日 15時) (レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» お早い返事、ありがとうございます。そちら“にわか”と読みます。俄(にわか)…物事の急に起こるさま。という意味です。ここでは突然で信じられない。といった意味で使っております。 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» (続けます)がありまして、披露宴では夢主とフエゴレオンさんは隣に座っている+新婦を嫌らしい目で見られて不快な気持ちになる+今の声はフエゴレオンさんだ。これらからフエゴレオンさんと表したものなのですが、分かりづらいものになっていたようならば訂正致します。 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛(プロフ) - そうなんですね。ところで、「俄」なんとよむんですか? (2018年3月25日 13時) (レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» コメントありがとうございます。混乱させてしまったようで申し訳ありません。そちらのセリフはフエゴレオンさんのセリフとなっております。その直後に“隣で呟くように、小さく、あくまで陛下には聞こえないように囁かれたが、今の声はフエゴレオンさんだ。”という言葉 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マルメロ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年3月6日 17時

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