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第3話 ページ5

二回目にヴァーミリオン家に顔を出した時は弟のレオポルド様に会った。

「ふむ!貴方が兄上の婚約者どの…!俺はレオポルド・ヴァーミリオンです!!どうですか!一戦交えてみませんか!?」

「レオ、玄関でお客様に失礼だろう。時と場合を弁えろと言ったはずだが」

「すみません、兄上!!しかし、兄上の婚約者どのとなるとどのような方なのか気になってしまい…!」

はっきり言って会話に入り込む余地が無かった。彼らはとても仲良く見えて、実家で爪弾きにされている私は既視感を感じて疎外感を感じたものだ。

…すぐにそれは、喧騒の中に消えるのだけど。


『……ええと、レオポルド様。初めまして、A・ヴァージリアと申します。以後お見知りおきを』

「はい!俺の事はレオと呼んでください!!」

『は、はい。レオ、分かりました。では私のこともAと』


強引に話を切って自己紹介すれば彼からも強引に御願いされる。私とは確か4つ離れていて、11歳のはずだ。


「A様ですね!それで、勝負はして頂けるのですか!?」

『いえ、私残念ながら…』
「彼女は治癒魔法の使い手だ。レオ、私の婚約者どのと言っているが知らなかったのか?」

『その通りで攻撃魔法は一切覚えておらず…。お役に立てずに、ごめんなさい』

「…!!そうだったのですか!それは無理を言ってしまってすみませんでした!!」

『いえ、お気になさらず』


彼も話せばフエゴレオンさんのように優しいところが目立つ。きっと普段はもっと心配りが出来る子なのだ。

……ただ、フエゴレオンさんは何故私の事を知っているのだろう。

まだこの事は話していないし、またこの事でも実家に除け者にされているから隠されていることなのに。

でも彼に話を振るのは、得策ではないように思えた。

話して、知られて嫌われたら……。

そう考えると、言えなかった。

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妖狐の巴衛(プロフ) - マルメロさん» わかりました。ありがとうございます! (2018年3月25日 15時) (レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» お早い返事、ありがとうございます。そちら“にわか”と読みます。俄(にわか)…物事の急に起こるさま。という意味です。ここでは突然で信じられない。といった意味で使っております。 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» (続けます)がありまして、披露宴では夢主とフエゴレオンさんは隣に座っている+新婦を嫌らしい目で見られて不快な気持ちになる+今の声はフエゴレオンさんだ。これらからフエゴレオンさんと表したものなのですが、分かりづらいものになっていたようならば訂正致します。 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛(プロフ) - そうなんですね。ところで、「俄」なんとよむんですか? (2018年3月25日 13時) (レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» コメントありがとうございます。混乱させてしまったようで申し訳ありません。そちらのセリフはフエゴレオンさんのセリフとなっております。その直後に“隣で呟くように、小さく、あくまで陛下には聞こえないように囁かれたが、今の声はフエゴレオンさんだ。”という言葉 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マルメロ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年3月6日 17時

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