番外編２ 〜結婚式〜 ページ36
｢あらあら、呼びに行こうと思っていたのに。せっかちなところは誰に似たのでしょうね｣
｢奥様、あまりお待たせしてはお可哀想ですよ｣
｢ふふふ、そうね。入りなさい｣
｢A、こちらは終わった。そちら、は…｣
『……どうでしょうか』
｢…………あぁ、やはり、Aには純白が似合う。とても、美しい｣
たっぷりと間を置いてから動き出したフエゴレオンさんが瞠目して私を見やる。
顔が熱くなって恥ずかしいが、フエゴレオンさんも頬に赤みが指していてお相子だろう。
…それにしても、私を褒めて下さるフエゴレオンさんの顔は本当に優しげな眼差しで照れてしまう。
『ふ、フエゴレオンさんも、とても素敵です』
タキシードをまとったフエゴレオンさんは、厳格な雰囲気が残りつつも趣向が凝られたカフスなど洒落たイメージがあった。
いつもとは違うフエゴレオンさんに、ドキリとする。
｢ありがとう。いやしかしそれ程に美しい君には遠く及ばない。……私は果報者だな｣
『いっ、いえ…。あと、あの、ネックレスを付けなくてはいけなくて』
｢ネックレスを？あぁこれか。分かった｣
『よろしく、おねがいします…』
今更ながらこれを付けるために近付くフエゴレオンさんの距離に驚く。
(…頬、熱い。どうしよう、吐息がかかる…)
｢これは、実は私が頼んだものでAが一番映えると思ったものを選んだのだ｣
『……！そうなのですか』
｢あぁ。Aの髪色に合わせ、優しい落ち着いた色味にした｣
『…素敵ですね (確かに、私の薄い髪色とは合うかもしれない)』
白を基調として作られているネックレスはとても上品で、私好みのデザインだった。
ラッキーカラー
あずきいろ
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妖狐の巴衛(プロフ) - マルメロさん» わかりました。ありがとうございます！ (2018年3月25日 15時) (
レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» お早い返事、ありがとうございます。そちら“にわか”と読みます。俄(にわか)…物事の急に起こるさま。という意味です。ここでは突然で信じられない。といった意味で使っております。 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» (続けます)がありまして、披露宴では夢主とフエゴレオンさんは隣に座っている＋新婦を嫌らしい目で見られて不快な気持ちになる＋今の声はフエゴレオンさんだ。これらからフエゴレオンさんと表したものなのですが、分かりづらいものになっていたようならば訂正致します。 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛(プロフ) - そうなんですね。ところで、「俄」なんとよむんですか？ (2018年3月25日 13時) (レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» コメントありがとうございます。混乱させてしまったようで申し訳ありません。そちらのセリフはフエゴレオンさんのセリフとなっております。その直後に“隣で呟くように、小さく、あくまで陛下には聞こえないように囁かれたが、今の声はフエゴレオンさんだ。”という言葉 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
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