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第30話 ページ32

「……私は、君の魔法に救われた」

『フエゴレオンさ、ん』

「私だけではない。レオもそうだ。傷跡一つなくいれるのは君のおかげだ。…ソフィア……君の乳母が最期に君を守った。それは何故だか分かるか?」

『…』

「君が、価値ある素晴らしい人間だからだ」

『……!』

「君に魔力を吸われて良しとしたのも、最期に君の幸せを願ったのも、全て君がこれまで積み上げてきた彼女との関係が成せた事だ」

『…っ…』

大きな体と手で私を包み込んでくれるフエゴレオンさん。私はいろんな感情が混ざって泣き始めた。


「私が婚約者になる条件で魔法騎士団団長になることをのんだのは、一つのきっかけでしかない。

私は、強く優しくそして寂しげだった君に並び立つために騎士団に入ろうと決意していた。

……短時間でそこまで感化された私だ、長年一緒にいたソフィアは、言わずもがなだろう」

『ううっ、そふぃ、あ……っ…』

「もっと思い切り泣いてもいいのだぞ?故人は、生前知っている者のみが偲ぶことが出来る。今彼女にそれが出来るのは、Aだけだ」

『それでも、わたし、は……!!かのじょに、ひどい……ことを…っ!!』

元々死にそうではあったけど、…追い討ちをかけてしまった。

「それは違う」

『うっ』

つい、と顎を持ち上げられて上を向かせられる。

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妖狐の巴衛(プロフ) - マルメロさん» わかりました。ありがとうございます! (2018年3月25日 15時) (レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» お早い返事、ありがとうございます。そちら“にわか”と読みます。俄(にわか)…物事の急に起こるさま。という意味です。ここでは突然で信じられない。といった意味で使っております。 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» (続けます)がありまして、披露宴では夢主とフエゴレオンさんは隣に座っている+新婦を嫌らしい目で見られて不快な気持ちになる+今の声はフエゴレオンさんだ。これらからフエゴレオンさんと表したものなのですが、分かりづらいものになっていたようならば訂正致します。 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛(プロフ) - そうなんですね。ところで、「俄」なんとよむんですか? (2018年3月25日 13時) (レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» コメントありがとうございます。混乱させてしまったようで申し訳ありません。そちらのセリフはフエゴレオンさんのセリフとなっております。その直後に“隣で呟くように、小さく、あくまで陛下には聞こえないように囁かれたが、今の声はフエゴレオンさんだ。”という言葉 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マルメロ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年3月6日 17時

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