第29話 ページ31
(主人公side)
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私はその後何時間も泣いて、泣いて、泣きました。
そうしていると、父の使いが私の様子を見に来たのに気付きました。
『ソフィアが、ソフィアが…』
｢…ご当主様に報告だな……｣
私はその後、意識を失いました。
かの者が私を気絶させたのです。
気付いた時には、父の執務室でした。
『(かなしませても、もらえないのね)』
私はその使いに立たせられながら、彼が説明するのを聞いていました。
｢ふむ、そいつがソフィアの魔力を吸って劇的に回復した、と｣
｢はい。私が気絶させた後も薔薇の茨がしっかりとA様に絡みついて、回復していくのを見ています。魔力も、倍以上に感知しました｣
｢まぁ、ソフィアのやつは、孤児院から引き取ったやつだったからな。身寄りもなくちょうど良い実験体になったと言えるだろう｣
この状態でも、この人達はなんでこんなに冷静なんだろうと思いました。
泣き叫びたいのに、声が枯れてしまって出ないことが酷く嫌でした。
｢なるほどな……。殺したいのに殺せない……。生命力分の魔力と引き換えとは……化け物らしい魔法だ。全くもって忌々しい。そいつを連れて今すぐ出ていけ｣
｢…はっ。御心のままに｣
私はその後外に出るのが難しくなりました。
そして、そこからでした。
私の魔法が悪いものとして広まったのは。
私が魔法を使う度ソフィアを思い出してしまうのは。
『これが……真相です』
｢そう……か。そうだったのか……すまない、話させてしまって｣
『……正直に言えば話したくない事でした。私は、私の魔法が嫌いですから』
私が本当を話せば嫌われてしまうのではないかと、ずっとそう恐れていた。
ラッキーカラー
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妖狐の巴衛(プロフ) - マルメロさん» わかりました。ありがとうございます！ (2018年3月25日 15時) (
レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» お早い返事、ありがとうございます。そちら“にわか”と読みます。俄(にわか)…物事の急に起こるさま。という意味です。ここでは突然で信じられない。といった意味で使っております。 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» (続けます)がありまして、披露宴では夢主とフエゴレオンさんは隣に座っている＋新婦を嫌らしい目で見られて不快な気持ちになる＋今の声はフエゴレオンさんだ。これらからフエゴレオンさんと表したものなのですが、分かりづらいものになっていたようならば訂正致します。 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛(プロフ) - そうなんですね。ところで、「俄」なんとよむんですか？ (2018年3月25日 13時) (レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» コメントありがとうございます。混乱させてしまったようで申し訳ありません。そちらのセリフはフエゴレオンさんのセリフとなっております。その直後に“隣で呟くように、小さく、あくまで陛下には聞こえないように囁かれたが、今の声はフエゴレオンさんだ。”という言葉 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
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