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第9話 ページ11

「それは違うぞ」

『え……フエゴレオンさん?』

「…泣いているのだな?A、裏庭に行くぞ。あそこなら滅多に人は来ないし通らない」

『あ、あの』

私の手を引っ張って進んでいくフエゴレオンさんを止めることは出来ない。

あぁ、こんなにも彼の手は大きい。
子供は成長が早いと言うけれど、まだまだ埋まらないものはある。

『(…また涙が出てきて……っ)』

母に言われた事に泣いて、大人のフエゴレオンさんとの差に泣いて。一体私はどれだけ情けない姿を彼に見せればいいのだろう。


「…着いたぞ。ここなら誰も通らない」
『…!!すごい』


そう思っていたけど、そんな考えはどこか遠くにいってしまった。

下を俯いて泣いていたから気付かなかったけど、そこには美しい薔薇のアーチや季節の花々が埋まっていた。


「Aが前、花がいっとう好きだと言っていただろう。だから、用意させて色々埋めたのだ」

『とっても……素敵です』

「…涙は止まったか?」
『はい…有難うございます』

「いや、礼は不要だ。私はAに見せたかっただけだからな」

『…ふふ、綺麗です』

「…私にとっては、涙に濡れているAを見るよりもそのように笑うAの方が綺麗だと思うぞ」

『えっ…』


花たちの正面に立って堂々と言われる。
そのままスマートにベンチまでエスコートするのだから、流石だった。

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ラッキーカラー

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妖狐の巴衛(プロフ) - マルメロさん» わかりました。ありがとうございます! (2018年3月25日 15時) (レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» お早い返事、ありがとうございます。そちら“にわか”と読みます。俄(にわか)…物事の急に起こるさま。という意味です。ここでは突然で信じられない。といった意味で使っております。 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» (続けます)がありまして、披露宴では夢主とフエゴレオンさんは隣に座っている+新婦を嫌らしい目で見られて不快な気持ちになる+今の声はフエゴレオンさんだ。これらからフエゴレオンさんと表したものなのですが、分かりづらいものになっていたようならば訂正致します。 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛(プロフ) - そうなんですね。ところで、「俄」なんとよむんですか? (2018年3月25日 13時) (レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
マルメロ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» コメントありがとうございます。混乱させてしまったようで申し訳ありません。そちらのセリフはフエゴレオンさんのセリフとなっております。その直後に“隣で呟くように、小さく、あくまで陛下には聞こえないように囁かれたが、今の声はフエゴレオンさんだ。”という言葉 (2018年3月25日 13時) (レス) id: dcb3f35ff0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マルメロ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年3月6日 17時

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