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このままだと本当に腕を折ってしまいそうで、
慌てて声をかける。
「ん？」と振り向いたその人は、
さっきの啖呵を切っていた人とは思えないくらい
落ち着いた優しい雰囲気の人で、びっくりする。
そこで電車がちょうど駅に着いた。
「は、離せっ！」
「あっ、おい待て！」
ドアが開いた瞬間に痴漢野郎が飛び出した。
いきなりのことで、
掴んでいた腕は離れてしまったみたいだった。
「あぁ〜、逃げられてしもたわ…」
と悔しそうなその人とホームに降りる。
『あの、ありがとうございました…』
「いやいや、むしろごめんな？逃してしまって、」
『いいんですそれは！…本当に助かりました。』
「この時間は変なやつも多いから、気ぃつけや？」
そう言って優しく微笑まれて、
思わず心臓がドキッとする。
その人を改めて見てみると、
程よい長さの黒髪に太めの眉が特徴的で、
とても顔の整ったお兄さんだった。
ギターのケースを後ろに背負ってるから、
バンドとかやってるのかな？
あまりにもじーっと見ていたもんだから、
「俺、顔になんかついてる？」と笑われる。
『あっ、違います！ごめんなさい…』
「違うんならよかった 笑」
『(見惚れてしまった…)』
「一緒に警察行く？」
『え、警察ですか！？』
1人が不安なら付き添うと言ってくれるから、
どこまで優しいんだこの人…となる。
けど犯人は逃げてしまったし、
さっきのことはあまり思い出したくないから、
お礼だけ伝えてお断りする。
「そっか、じゃあ俺はこっちなので。」
『はい、本当にありがとうございました！』
「だからもうええって 笑」
「じゃ、気ぃつけて帰りや」
と片手を上げて歩いていく後ろ姿を
駅の改札で見送る。
名前を聞けばよかった、と後悔したのはすぐ。
もったいない事をしたなと思いつつ、
しかたなく私も目的地へと歩き出す。
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ふぉんと(プロフ) - ぷりんさん» わ〜！とっても嬉しいです！ペースは良くないのですが、完走目指して頑張りますね！ありがとうございます！！ (2020年3月3日 22時) (
レス) id: 765da10685 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉんと(プロフ) - ふーかさん» 小島いいキャラしてますよね笑笑 更新頑張ります!!!!!! (2020年3月3日 22時) (レス) id: 765da10685 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - 初めまして。お話が面白すぎて一気に読んでしまいました！続きがとても気にまります〜！！更新されるのを楽しみに待っています！ (2020年2月27日 5時) (レス) id: 706c24fad1 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - 小島!!最高笑更新待ってます!!!!!!! (2020年2月26日 18時) (レス) id: 6f297082fe (このIDを非表示/違反報告)
ふぉんと(プロフ) - ふーかさん» コメントありがとうございます！頑張りますね!!!!!! (2020年2月9日 22時) (レス) id: 765da10685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぉんと
| 作成日時：2020年1月29日 22時
