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「A、ごめん！この家出てって！！」
『はぁ！？』
バイトから帰って22時過ぎ。
大声張るには迷惑すぎる時間帯なことは
重々承知している。
だけどルームシェア中の友人から
突然出て行けと言われたのだ。
ごめんなさい、許してお隣さん。
『待って、私たちあと3年はここに住むはずだよね？』
「うん…でももう無理なの。」
『なんでよ！？』
「一緒に生きていきたい人に出会ったの、私！」
キラキラの目で高らかに宣言されて
深い深いため息をつく。
またこのパターンか、と。
同居人のメイはいい子だけど、
とにかく恋に生きるタイプ。
一度恋をするとなかなか周りが見えない。
『落ち着いてメイ。また盲目になってない？』
「今回こそは絶対大丈夫！」
『あんたそれいつも言うじゃん…』
「本当に違うの！彼みたいな人、もう出会えないと思う！」
まさに聞く耳持たず状態で頭を抱える。
どうしよう、どうやって目覚めさせれば…
と悩む私にさらに追い討ちをかける。
「私は彼と新しい家に住むから、この部屋はさっき解約してきたよ！」
『は！？』
「だってA1人じゃここの家賃払えないでしょ？」
開いた口が塞がらないとはこのこと。
変なところだけ気が回る友人によって、
ホームレスになりうる可能性が出てきた。
『ま、まって！！そんなの急に言われても無理！』
「ここに次に入る人も決まったらしいよ！」
『え！？』
「今週いっぱいで出て行ってくれ、だって！」
『今週いっぱい！？』
じゃあ彼に会ってくるね♡
と軽やかに出ていくメイを引き止める元気は
私にはなかった。
落ち着け、落ち着くのよ私。
とりあえずあと4日のうちに次の家探しをして、
ここを出ないといけないんだよね。
実家は関東だから帰るわけにもいかないし、
友達の家を泊まり歩くのもせいぜい2週間が限度。
一周回って冷静になってきた自分が怖いけど、
そんなこと考えてる場合じゃない。
竹内A、19歳。
大学2年の4月にして人生の岐路を迎えた。
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ふぉんと(プロフ) - ぷりんさん» わ〜！とっても嬉しいです！ペースは良くないのですが、完走目指して頑張りますね！ありがとうございます！！ (2020年3月3日 22時) (
レス) id: 765da10685 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉんと(プロフ) - ふーかさん» 小島いいキャラしてますよね笑笑 更新頑張ります!!!!!! (2020年3月3日 22時) (レス) id: 765da10685 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - 初めまして。お話が面白すぎて一気に読んでしまいました！続きがとても気にまります〜！！更新されるのを楽しみに待っています！ (2020年2月27日 5時) (レス) id: 706c24fad1 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - 小島!!最高笑更新待ってます!!!!!!! (2020年2月26日 18時) (レス) id: 6f297082fe (このIDを非表示/違反報告)
ふぉんと(プロフ) - ふーかさん» コメントありがとうございます！頑張りますね!!!!!! (2020年2月9日 22時) (レス) id: 765da10685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぉんと
| 作成日時：2020年1月29日 22時
