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一緒にいたいなら、正面から誘えばよかったのか。
…こんな格好までして何してんだろ私。
心が萎れてしまって、1人その場を後にした。
外では後夜祭の時間、
私は空き教室に1人ポツンと座り込んでいた。
さっき西村から連絡が来たけど、
さぼる、と一言だけ伝えて電源は切った。
あーあ、せっかく楽しみにしてたのに
全然上手くいかなかった…
最後の文化祭、
ただ先生と楽しく回りたかっただけなのに…
と落ちているとガラガラっと扉が開いた。
正「あ、やっと見つけた」
『っ！』
急に現れた正門先生に、
思わず外していた被り物をまた被る。
なんだか今は顔を見られたくなくて、
そんな私の横に正門先生も腰を下ろした。
正「高校最後の文化祭、こんなとこにいてええの？」
『……。』
正「…さっきはごめん。1人にして。」
そう言いながら右手をギュッと握られて、
少しびっくりするけど、私も握り返す。
そしたら先生が嬉しそうに笑って、
そのままもう片方の手で被り物を取った。
『あっ、ちょっ、だめです！！』
正「なんでぇ？誰もおらんのやし平気やって」
『そうじゃなくて…』
多分今の私の拗ねた顔、最高に可愛くないから…
と言おうとしたら、
先生の手に顔を上向きにされる。
正「やーっと顔見れた。」
『え、…』
正「今日ずっと、顔見せてくれへんかったの寂しかった。」
そう言ってすごく嬉しそうに笑って、
優しく触れる手からはまるで
大切で仕方がないって言われてるみたいで。
途端に恥ずかしくなって一気に顔が赤くなる。
『…やっぱりずるいです！』
正「えー？」
『そうやって言えば私が黙るって…んっ！』
いきなり降ってきた正門先生のキスは、
まるでそのまま食べられちゃいそう。
たっぷりお見舞いされてやっと離れたら、
ふにゃっと嬉しそうにしてる先生。
『……学校でこんなことしていいんですか？』
正「まあほら、文化祭って校則もだいぶ緩くなるし。」
『……前から思ってたけど、先生って屁理屈得意ですよね。』
正「そんなことは…あるかも。笑」
屁理屈上等。
今日ばかりは文化祭マジックで私を包んで。
『そういえば東さんは？』
正「ああ、お化け屋敷で俺がガチでビビってるの見て多分引いたっぽい」
『え？笑』
正「…Aは引かんといてほしいけど。」
『……今度日本一怖いお化け屋敷行きましょう！』
正「なんでぇ！？」
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終わり
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ふぉんと(プロフ) - もんびちぇさん» 全部大好きとのこと、本当に嬉しすぎます…！🥲こちらは思いつきベースなのでさらにペースが不安定ですが、Aハイツの続きももし書けたら書きたいと思っているので、その時は楽しんでもらえるよう頑張ります！ (6月19日 23時) (
レス) id: 15064ae05f (このIDを非表示/違反報告)
もんびちぇ - Aハイツとかの番外編をたまに見れるってことですか、？最高です😭ふぉんとさんのお話全部大好きなのでありがたいです😭これからも更新頑張ってください❗️ (6月18日 14時) (レス) @page5 id: a958b1a50b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぉんと
| 作成日時：2023年6月14日 2時
